[2010年10月5日]
生徒の内申対策で,技術や家庭科のプリントも加工して演習させている。
茨木市のある中学校の家庭科のプリント。
○○には食品添加物の△△が入っています。
これには発がん性の不安があります。
△△の入っていない○○を買いましょう。
という添加物批判とそれを使用している食品の不買運動のような内容が「手書き」プリントで20枚配られている。
これが試験範囲。
とにかく添加物=悪という図式の繰り返しだ。
こんな教育を受けた生徒はこの教師の思惑どおりに添加物=悪だと決めつけるような大人になる。
一種の洗脳であり,非常に恐ろしいことだ。
自分の思い込み,信念,イデオロギー?を家庭科の授業,しかも公教育の場でやっていいのか?
食品添加物は国の基準で安全と認められているから使用されているのであり,基準の量以下なら全く問題ないとされているものだ。それをあたかもひどい毒性があって,わずかでも混入している食品は危険であるかのような教育。
ことわっておくが,食の安全教育が不要だと言っているのではない。むしろしっかりとやって欲しいから書いている。
何のために食品添加物が入っているのかをぬきにして,毒性ばかり強調しているのがおかしいのだ。防腐剤ひとつとっても,それがなければ腐敗する速度が増すのだから,それによって食べることができなくなる食品が増える。あるいは腐敗したものを食べて健康を害する場合もあるだろう。それを防ぐ添加物の毒性は,基準にしたがっていれば全く健康に問題がないのである。メリットがあり,デメリットがないのならそれはOKでしょう。
この手の教員は心の底から添加物が悪だと思っているので,生徒にすごくいい教育をやっていると勘違いしている。いくら説明しても無駄なくらい自分の教育に酔っている可能性が高い。
その教師の信じていることを生徒に押し付ける。
これはホメオパシーと同じ教育ではないか。
こんなテストで高得点を取って内申が良くても意味がない。
大げさに言うと大阪の教育の根幹をゆるがすようなことでもある。
にほんブログ村