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尾崎塾
富田教室

[2010年10月6日]

彼岸花

今年は彼岸花の咲くのが遅かった。

記録的な猛暑で,花の方も季節感が狂ってしまったのだろう。

昨日は福岡へ出張だったが,新幹線の中から彼岸花がまだあちこちで咲いているのが見えた。

その彼岸花が現代文の問題に出てくるのだが,中学生たちには全く縁遠いもののようだ。

前後の文脈があるのだが,

 彼岸花ならば,花の咲く(    )との関係でだれにでもわかりやすいのに,それをどうして呼びかえる必要があるのだろうか。

(   )に入るのは
ア 季節
イ 様子
ウ 場所
エ 種類

これに中学生たちは ウ を入れてしまうのだ。

「彼岸」がここで季節を表していることを知らないのもあるし,彼岸花がその頃に咲くということも知らないし,あるいは,文脈で花の名前が日本名なら意味がわかりやすいのに外国語の名前を使う云々の文脈が読めていないのかもしれないが,完全に不正解となってしまう。

文脈とか花の意味に関係なく,○○花の咲く(   )に入れて通りのいい言葉を選んでしまっているのだ。おそらくクラスに40人いたら35人が ウ の「場所」を入れて,なんとなくOKとしてしまうのだろう。

このような設問にきっちり正答できるようになるには,まだまだ言葉や世間のものを知らないといけないし,このような問題を多く解いて「てきとー」に選んではだめだという経験を積まないといけないのだと思う。

たぶん学校の国語の授業を受けていてもこのような設問に正答する力はつかない。普段の生活でいかに物事を考えて暮らしているかに加えて問題を解く経験値を増やすことだ。時間がかかることだが,少しずつやっていくしかない。




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