[2010年10月9日]
「最高検の描くストーリーは事実と違う。」
大阪地検の捕まった検事たちはそう言ったらしい。
昨日までの立場と完全に逆転した検事たち。
いかに自分がいいかげんなことをしてきたかを身をもって知るいい機会ともとれるが・・・
実はもっと根が深いのではないか。
今回のようなことははじめてなのか?
そんなはずはない。
今までも星の数ほどの事件があって,その中で多くの事件はストーリーが先にあって,それに見合う証拠のみ採用され,不都合な証拠が抹殺されてきたに違いない。今回,たまたま証拠改ざんの後始末がへたくそな検事がいてバレてしまった。
特捜の事件だけでなく,おそらく一般の事件でも何人もの人が冤罪なのに逮捕起訴されて有罪となっている。場合によっては死刑になっていたりもするだろう。
マスコミがアホなこともこの構造を生んでいる。検察が発表したことを信じて報道する。容疑者=犯人という報道の姿勢だ。検察がちゃんと証拠に基づいて操作いや捜査・・・・やはり操作であってる気がしてきた。操作していることをマスコミもチェックするべきなのだ。
検察という最も正義であるべき場所が実は腐りきっているという事実。これは今後も隠ぺいされていくのだろう。
映画化したら面白いと思うが,そんな勇気のある監督はいないだろうな。たぶんすごい圧力をかけられてつぶされるだろう。
今回の最高検の検事たちが自分たちの身を守るために大阪地検だけのせいにして処理する舞台裏を描く。前にも書いたが,そのために証拠を改ざんしてでもね。これはフィクションではありません。
ちなみに,学術的な分野ではもっと行われているはずだ。有名なのは考古学で地層から旧石器時代の遺物がザクザク出てくるゴッドハンドの人とか。地質学会でも,そんなに美しいストーリにピッタリなデータないでしょうというくらい完璧な発表をするグループとかいたりする。
サイエンスは一応「追試」によって真偽を議論できるわけだが,検察は真逆で「密室性」が売りだからどうしようもない。
ちなみに,教育現場も密室性があるのでろくなことやってない。
このことは機会をみてまた別のところで書こうと思う。
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