[2010年10月19日]
クラブと勉強の両立というのは難しい。
というか,不可能だと思う。
自分の話で恐縮だが,中3の11月までクラブをやってトップ校に進学し,高校でも3年の夏までクラブをやって現役で国立大学に合格した。
世間ではこれを両立と言って下さる方もいるが,自分の中ではどちらも100%でない。
クラブでいえば,地区大会で優勝はしたが,インターハイには行けなかったレベル。もしも勉強なんかせずにクラブに専念していたらインターハイに行けたかもしれない。
勉強でいえば,たとえば共通一次(今のセンターみたいなもの)で83%レベル。2次力のついていない私に京大は無理,みたいな点数。もしもクラブなんかせずに勉強に専念していたら90%の得点取ることができたかもしれない。
なので,クラブと勉強の両方をやったばっかりに,どちらも最高の結果を残すに至らなかったのだ。これは両立なのかどっちつかずなのか微妙だ。
でも私の場合は,どちらもまあまあのレベルまで行った。
ところが,多くの中学生高校生はもっと低いレベルで議論することになる。
クラブをやっててもチームでレギュラーになれるかどうか。なれてもそのチームは大会でそんなに勝たないレベル。
勉強をしても,関関同立に行けるかどうか微妙なレベル。国公立に行くならもっともっとやらないといけない。
なのに,クラブをやり続ける意味がわからない。
自分の一生がかかっているのだから,今は勉強して1つでもランクの上の学校に進学できるようにすべきだろう。
いや,クラブのレベルが全国大会のレベルならクラブをとってもいいと思う。実際,私の娘はその口で,クラブで全国大会に行けるような高校に進学させた。
しかし,将来何で飯を食っていくか考えたときに,レベルの低いクラブ(それはそれで楽しいだろうが)をとるか勉強をとるかは迷わず勉強だろう。楽しく学生生活を送って,進学は「大学」と名前はついてますけど・・・というところに行くのでは将来が本当に不安だ。
世の中,そんなに甘い話はないのだ。楽しく過ごして遊んで何もせずに学力がついて一流大学に進学して一流企業に就職して給料が高くて・・・・・
あるはずない。
あってはいけないとも思う。
他人が楽しく遊びほうけている間に,こつこつと勉強して能力を高めた人が名のある大学へ進学する。そこで切磋琢磨してさらに能力を高めるから一流企業が採用するのだ。
能力の低い人は採用されないから,一流でない大学卒は採用される率が低いのだ。
世の中の原理は単純なのだ。
両立という奇跡はめったに起こらない。
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