[2010年10月22日]
日本航空が募集している希望退職への応募者数が、目標を300人以上下回る見通しである。
希望者数が目標(約1500人)に達しない場合、整理解雇に踏み切る公算が大きくなっている。
大阪府の橋下知事が就任時に,大阪府は倒産会社で府の職員は倒産会社の社員だと言った。それくらいのつもりで働かないと,本当に給料もらえなくなるということだ。
公務員はクビにならないからいいというのは過去の話で,今後は働きの悪い公務員はお引き取り願うのがよいと私も思う。
日航はまさに倒産会社だ。ただ,公共性のある航空会社なので簡単につぶすわけにはいかない。そこで国から多額の資金が流れた。
税金を投入されてかろうじて成り立っているのだから,日航の社員は公務員みたいなものだ。世間の目は厳しい。
それで,働きの悪い者(かどうかわからないが)を解雇するのは当然だろう。そもそもパイロットとか給料もらいすぎ。
しかし,パイロットをクビになった後の仕事探しがたいへんだろう。いわゆる潰しが効かないだろうし。
「航空機の操縦してました」と言って鉄道の運転士になるわけにもいかず・・・
どんな会社でも倒産する可能性がある。どんなに自分が優秀だと思っていても解雇されることがある。これもあたりまえの話だ。
多くの会社に「タダ乗り正社員」と呼ばれる輩がいる。
ちょっと前の週刊ダイヤモンドに特集されている。
要するに,会社に利益をもたらす真面目に頑張って働く社員に「ただのり」して,そいつ自身は会社に利益をもたらしていない,あるいはもらっている給料に見合う働きをしていない正社員をタダ乗り正社員という。
タダ乗り正社員の多い会社は早晩倒産しても仕方ない。だが,問題はタダ乗り社員に限って自分は仕事していると勘違いしている。全く自分の仕事を客観的に評価せず,自己満足に浸っているだけなのだ。まあ,会社がそんな社員がいてもやっていける体力を持っていたらいいのだが,このところの不況でいよいよそういった輩をクビにしないと本当に立ち行かなくなってきているのだ。
こういう話を聞くと,今の中高生諸君にしっかりと勉強してもらって,客観的な判断力を身に着けてもらいたいと切に願う。大人になってアホな正社員にならないように,今のうちに賢い頭をつくっておくのだ。
世間の人たちは,受験勉強=ガリ勉=悪? みたいに思っているかもしれない。しかし,それはちゃんとした難関大学の入試問題にチャレンジしたことのない人の見方だろう。ある水準より上のレベルの入試問題は,多面的に客観的に考察できないと点数が取れない。本当に頭のいい人には簡単で,硬直した考えの人間は全く点数にならないような工夫がされているのだ。
つまり,難関と呼ばれる大学の合格をめざすことによって,おのずと柔軟な思考を余儀なくされ,将来起こるであろう全く未知な問題を解決する能力が培われていくのだと思う。
そういうわけで,1人でも多くの生徒に難関大学をめざして頑張れる環境を整えていこうと日々思うのである。
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