[2010年10月23日]
塾生の中には振る舞いがイマイチな人間がいる。
たとえば,授業が終わって消しゴムのカスを机の上に散らかしたまま帰る人がいる。次の授業を受ける人の立場で物事が見られないのだからまだまだ思考が稚拙なのだ。
あいさつもそうだ。塾に来たら私の顔を見てあいさつをする。帰るときはありがとうございましたと言って帰る。あたりまえのことだ。ここで大切なのは,私が忙しそうにしている時は,あえてあいさつを控えてそっと帰る気の使い方ができるかどうか。ほとんどの生徒はそれができているからすごい。
遅刻や欠席はしないのが当然だが,あらかじめわかっている場合は連絡を入れるのもあたりまえのことだ。でも連絡なしの場合がたまにある。
授業料の納入も前の月末に入れてもらうようにしているが,守られない場合もある。これは親御さんがしっかりとして欲しい。この催促はしないようにしたいが・・・
いずれも,やってあたりまえとこちらが思っていること。だが,相手は別にいいと思っている。そこのギャップを埋めないと,学力のギャップも埋まらない。
これくらいできてあたりまえ。完璧にできてあたりまえ。
そういった内容をいいかげんにやられると学力は上がってこない。
ただし,学力が足りないと,しっかりと入試で判定してもらえる。
あなたはダメな人間ですと全面的に否定してくれる。ありがたい!
しかし,はじめに書いた消しゴムのカスを片付けるとかあいさつするとか,連絡するとか,お金を払うとかは試験をされない。
だから怖いのだ。
はっきり言うと,そんなマナーを知らない人間は,社会では一切無視される。だれも教えてくれずに相手にされないだけ。
ここは塾という教育現場なので,まだ指導してあげる余地があるが,ビジネスで付き合っている相手が期限までに入金しなければ即刻アウトという感じになる。
そうは言っても,どういうわけか,塾生のほとんどは指導する必要がない。最初からあいさつできるし,消しゴム片付けるし,遅刻しないし,周りの雰囲気を乱すようなことを全くしない。だから,ほんの数名のマナーを知らない塾生がそれらのちゃんとできている人から学べる環境にある。そういう面でこの塾の雰囲気は今のところ順調に保てていると思う。ありがたいことだ。
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