[2010年11月8日]
国立感染症研究所によるとインフルエンザの流行開始の兆しが、北海道と沖縄県で見られるらしい。昨年は新型インフルエンザがほとんどだったが今季はA香港型が多いそうだ。
昨年の今頃は異常な反応だった。
どこかの外国で何人か死んでいる新型に恐れをなして,誰もがマスクをし,予防接種しなければ死ぬのではないかという恐怖におびえていたようだ。
乳幼児やお年寄りは気を付けるにこしたことはないが,通常の若者はインフルエンザで死んだりしない。なのに若者までもがマスクをして過剰な防御をしていた。
比較衡量という観点からすると,たばこを吸って癌になって死ぬ方が確率高いのではないかというレベル。なのに,マスクしているからたばこが吸いにくいなどと言うおかしなことになっていた。
もっと言うと,街を歩いていて交通事故に遭う確率の方が高いと思うのだがどうだろう。
学校の対応もおかしかった。
2人以上の新型感染者のいるクラスは学級閉鎖とか。
そんなことしていたらずーっと学級閉鎖で,授業なんて進まないではないか。
案の定その後規定が緩められて,通常のインフルエンザと同じような対応になっていった。
大学入試センターも動いた。
センター試験の追試は通常本試験の1週間後に設定されていたが,1週間だとまだ治癒していない可能性があるので2週間後に設定したのだ。
これで困ったのはたくさんの私立大学。
入試日をその頃に設定してしまっていたものだから,センター試験との調整でかなり困ったことになっていた。
何が原因かというと,本来私立大学の入試は2月1日以降にするように文科省が指導している。なのに,私立大学は学生が欲しいので1月末に入試をやっているのだ。これは一応ルール違反のフライングなのだ。そこへセンターの追試がかぶってきたので困ったのだが,文科省の指導の建前上,センターの追試をそこに実施しても私立大学はあまり強く文句を言えない。
各大学も入試を新型で欠席した受験生に再試験の機会を与えるかどうかかなりばらついた。なんと再試験の機会を与える大学が出てきたのだ。
試験の前日に両親が亡くなって,当日受験できなかったかわいそうな受験生のためには再試験なんてない。
どうして新型にかかった者だけ優遇されるのか皆目わからない。
どのようにしても試験の日に受けられないかわいそうな受験生は発生するものだ。それはそいつの人生の運なのだから仕方ないのだ。
さて,本題
受験生はインフルエンザ対策をするべきか否か。
結論は本人しだいだ。
私自身は対策しない派で,当日に運悪く感染したらあきらめる。
もちろん,普通に健康には留意して過ごすのだけども,過敏になればなるほど精神的に余裕がなくなる。
普段の力を出せるように普段通りの生活をすればよいのだ。
塾にはシャープの空気清浄器を置いてある。
プラズマクラスターがインフルエンザウィルスをやっつけるらしい!
でも私自身はそんなものに期待していない。では何のために置いてあるのか。それはそれを見てなんとなく安心する人がいるから。
気休めというところか。
いや,実効性はもちろんある。通常の空気を清浄することと,加湿機能がついているのでそれは風邪の予防になると考えたから使っている。
予防接種も100%ではないが,精神的に弱い人はやっておいて損はないだろう。不安やいらいらなど,精神的にくずれてしまっては受験にはマイナスだから。
私は普段通りやって落ち着いて受験すればよいと考えるが,それだと落ち着かない人は対策すればよい。しかし,何をどうやっても当日受験できなくなる可能性はいつだってある。そういったことも想定しておくことがまた落ち着きを生むのだ。
1回くらい受験機会を逃したってどうってことない。
入試は毎年やっているのだから。
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