パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2010年11月12日]

本物を見せることが大切

昨日の朝はよく晴れていたので,明けの明星がまぶしいくらいに輝いていた。
(コンパクトデジカメでも一応中央に写ってる!)
            ↓
img1 朝6時から授業を受ける生徒を玄関前で待っていて,指さして

「あの星,金星やで」と教えてあげた。

宵の明星はともかく,明けの明星を実際に見せてあげられる塾はここだけだな・・・などと思った。


特に天文分野で生徒がつまづくのは,空間把握力が発達していないこともあるだろうが,実物を見たことがないのも大きなファクターだと思う。

三日月はだいたい夕方にあの辺に見えるという経験があれば,間違えようのない設問で,平気で明け方西の空などというのを選んでしまう。こんなものは考える問題でも空間把握力の問題でもなく,日ごろの生活の問題だ。

惑星を生徒に見せた時の感想の中に驚くべきものがある。

「へーっ,惑星って見えるんですね」

というもの。

天文台の巨大な望遠鏡でしか見えないと思っていたのだろうか。
確かに表面の細かい模様は大望遠鏡でしか見えないが,存在が見えなかったら話にならないではないか。

月や太陽,星の運行などは日ごろから空を見ていたら自然に覚えるものだと思うが,おそらくほとんどの子は下を向いて歩いているのだ。10円玉でも拾おうと思っているのか?
坂本九氏も歌っていた。上を向いてあるこう!
ただし,私は星を見ながら歩いていて側溝に落ちてしまったことがある。あまり夢中になるとよくない。

この夏に初めて気づいたのだが,実は私は坂本九氏の亡くなった時の年齢を越してしまっていた。ずっと年上の人と思っていたのに・・・

あの日航機には私の通っていた幼稚園の園長先生も乗っておられた。改めてご冥福お祈りします。

話が逸れすぎた。

できれば小学生のお子さんをお持ちのお父さんお母さん方,できるだけ子供にいろいろなものを見せてあげてほしい。
山や川,動植物など身近な自然はもちろんだが,自動車のボンネットを開けて見せてあげるとか,電車の運転席でどういう操作をしているのかとか,スーパーのレジの仕組みがどうなっているかとか。そんなところに頭が良くなるエキスが詰まっているのだと思う。

他にお勧めは,野球やサッカーをスタジアムで観戦すること。
私の体験ではこれはすごく大きな衝撃だった。家でテレビで見ているのと全然違う光景が目の前にあった。

本物を見たことがあるのとないのでは,何を語っても差が出てくるのだ。星の話にもどるが,ドリカムの吉田美和は星を実際に見て作詞していて,ユーミンは見たことないのに想像で作詞しているのだと思う。そういうのは本物を知っている人には敏感にわかるのだ。

学問もしかり。本物の勉強をしていかないと,入試でふるいにかけられる。だから勉強に真正面から取り組まないといけない。小手先のテクニックなど通用しないということだ。



にほんブログ村 受験ブログ 受験塾・進学塾へ
にほんブログ村