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尾崎塾
富田教室

[2010年11月25日]

署名運動について考える

名古屋市議会リコールの署名活動で、有効署名数が法定数を下回ったとのニュース。

まずことわっておきますが,私は市長や特定の政治団体を支持しているわけでも何でもない。
議会を支持しているのでもない。
ただ,外野から見た感想を述べるだけ。

署名って何?

一応,地方自治法でリコール請求できる基準が定められているようだ。しかし,法を制定した人もここまでいいかげんな署名活動が横行するとは考えていなかったのかも。

自署でないものが多く見つかったり,受理者が不明確だったり。
今回の選管は議会寄りの人間(元議員など)が多いので,通常なら見逃してきた署名をより厳密に審査したようだ。今までなら46万人の署名を集めて無効が10万人にもならなかったので,市長側はいけると思っていたようだ。

提出前は厳密に審査すると言ってなかったが,提出してから厳密にやるなんて,「後出しじゃんけんだ」という批判はどうか?
そもそもちゃんと法に厳密に照らして大丈夫な署名を集めておけばよかったのでは?

一方,議会サイドから天下り的に送り出した選管の元議員。しっかり仕事をした。って,これも大人げない行為。ここまで議会サイドに有利なように強引に審査基準を操作したのはいただけない。

今回の件で判明したのは,署名活動とは全くいいかげんで意味のないものだということ。

たとえ今回のように46万人(に近い人)が署名しても選管が頑張れば(?)無効になる。

署名活動そのものも厳密にできていない,いいかげんなもの。

今回の署名活動は,それなりに意識の高い専門的な活動団体が行ったものだ。それでいてこんなにお粗末な結果になる。

市長サイドも議会サイドもよく考えて欲しい。
今回の選管が厳密に審査する過程で,何千万円もの経費がかかっているのだ。何千万円だ!!
これだけのお金があれば,いろいろな市民サービスができたのではないか?市民団体が署名活動をした経費も相当な金額のはずだ。それらが全く無駄になったではないか。


ここから「そもそも論」


そもそも,署名って嫌いだ。

昔,私学助成金に賛成するような署名がよく回ってきた。

「私学に勤めていたら賛成するのが当然でしょ?」という雰囲気。

私には非常に違和感があった。

これは「献血」の雰囲気に似ている・・・

私は献血したことがない。

世間ではどうも献血は無条件で善行とされるようだ。

では献血をしない私は悪人?

献血をしない理由は2つ。
?注射は嫌い
?血をぬかれたら一時的に身体機能が低下する

話を署名にもどそう。

私学に勤めていても,助成に賛成しない人がいるのだ。
安易に助成に頼って,教育内容が悪くても経営が成り立つような私学をたくさん作ることになりはしないか?

その署名に,家族の名前も書いている人がいた。本人に確認もせずに。署名とはいいかげんなものなのだと思った。

こういういいかげんなモノで行政やいろんな事柄が左右されてはいけない。

いっそうの事,「署名活動禁止法」なんか作ってはどうか。

すると今回のような何千万円の税金が無駄になることはない。

よし,この法案を世に広めよう。

そのためには・・・・


そうだ!

「署名活動禁止法を成立させるため」の署名活動をやろう!



あれ?



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