[2010年12月9日]
先日,小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡の帰還と成果に沸いたのだが,今回の金星探査機「あかつき」は残念な結果になった。
6年後にまたチャンスがあるというが,全くの負け惜しみにしか聞こえない。完全に失敗したに等しいのだから,責任者は切腹ものだろう。(責任者は公務員みたいなものだから絶対に責任なんてとらないと思う。)
「はやぶさ」と今回の「あかつき」では,技術者の周到さに差があったのではないか。はやぶさは数々のトラブルが発生しても「そんなこともあろうかと」の周到さで切り抜けてきた。
「あかつき」では,地球から見えなくなる時間帯のプログラミングにもっと周到さが欲しかった。何があっても軌道を確保できるように考えればできるはずだ。軌道確保にはエンジンの噴射が不可欠だが,何かの拍子にセーフモードか何かに入ってしまい,ほとんど逆噴射せずに通過してしまったようだ。
何百億円かかったか知らないが,失敗は失敗だ。本当に責任者が責任とらないようではこの国の宇宙技術は幼稚なまま進歩しないと思う。
実は,皆もう忘れただろうが,2003年に火星探査機でも失敗しているのだ。だから,その教訓を生かしていないということになる。つまり,火星探査機で失敗した人の処分を行っていないのではないか。失敗してものうのうと生きてゆけるぬるま湯状態で出発した金星探査機なら失敗しても驚かない。
「はやぶさ」にしてもそうだ。トラブルに見舞われてもなんとか生還したので美談になったが,そもそもトラブルが起こりすぎているのは技術力のなさを示している。
2003年から立て続けに日本の惑星探査技術の稚拙さを世界に広めまくっているわけだ。
金星探査といえばマリナー○号とか,1960年代に投入されている。今から50年も前にアメリカが持っていた技術に日本はまだ追いついていないことになる。
うーん,やはり軍事技術なんかもアメリカにおんぶにだっこされないとダメなのだろう。そう思ってしまうような「あかつき」のガッカリな結果であった。
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