[2010年12月15日]
ふたご座流星群。
5分ほど見ていたら1個見えた。
5分の間に人工衛星が2つ通っていった。
流星と彗星の区別がついていない人がたくさんいる。
彗星は太陽系の端の方(オールトの雲)から飛来してくる天体で,太陽に近づくと太陽からの熱や太陽風によって揮発成分が尾を形成する。
流星は宇宙にただよう微粒子(ダスト)が地球の大気圏内で発光する現象。
この彗星と流星は全く無関係かというとそうではない。
彗星のダストが地球の大気圏に突入すると流星になるので,彗星は流星の素だといってもよい。
当然,彗星の軌道上にはダストが密集している。
たまたま地球がそのダストの密集しているところ=彗星の軌道上を通過するときには非常に多くの流星が見られる。これが流星群だ。
今朝のふたご座の流星群はダストの軌道に小惑星がまわっているが,おそらくこの小惑星は彗星が揮発成分を出し尽くしたなれの果てなのだ。
流れ星,一度も見たことのない子供って多いんだろうな。
流星群の日でなくとも,夜に空を見ているとたいてい1個や2個は見られるのだが。
やはり実物を見て,せめて彗星と流星の区別くらいして欲しい。
実はこういうのが学力に直結しているのだ。
理科の勉強にだけ直結しているのではない。
たとえば古文で秋の季語=流星といわれても,それ自体見たことなかったらイメージできないと思う。古の人々の感覚みたいなものをなんとなくわかることも古典の勉強に大切だと思う。
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