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尾崎塾
富田教室

[2010年12月20日]

又本物を見せることが大切

明日の夕方に皆既月食がある。

天気が悪そうだ。

今回は,月が出てきたときに皆既の最中というかんじなので,見つけるのが難しい。

というより,天気が悪くて見えないな。残念。


よく,皆既中は真っ黒な月なので全く見えないと思っている人がいる。

実は,皆既中の月は赤く光っている。

太陽からの光が地球の大気で屈折して月を照らすのだ。

太陽の光が地球の大気を通過すると,青い光が多く散乱される。

これが青い空の正体。

夕焼けが赤い理由も同じ。

その赤い光がそのまま宇宙へ抜けて行って月を照らす。

だから,皆既中の月は赤い。

が,しかし,but,

今回はあのアイスランドの火山灰が上空に残っているので,いつもよりも暗い月食になりそう。

私の経験では1992年の皆既月食は,全くといっていいほど月が見えない「暗い」ものだった。あのときはフィリピンのピナツボ火山が大量に火山灰を大気に放出したためで,当時の夕焼けも以上に赤かったのを思いだす。


理科の教科書で,太陽と月の位置がこうなって,ああなってという前に,実際の月食くらいは見ておきたい。ちゃんと,太陽が地球をはさんで月の反対側にあるというイメージをもって観察するとなお良いだろう。

実物に触れられるときに触れておくことがとても大事だと思う。

でも,・・・・ 天気悪そう・・・・



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