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尾崎塾
富田教室

[2010年12月22日]

又々本物を見せることが大切

やはり雨で皆既月食は見られませんでした。

札幌では見えたようだ。


昨年の7月,日本で皆既日食が見られるということで,南の島がごったがえした。

宿をとるのが困難な島もある中,運よく種子島の宿がとれたので皆既日食を観に行った。

鉄砲が伝来したちょうどその場所付近で待ったが,結局曇りで小雨が降る天気。

残念ながら皆既日食を「観る」ことはできなかった。

でも「体感」することができた。

だって,真昼間なのに辺りは真っ暗になるのだから。


帰阪して何人かに種子島に行ったと話すと,とんでもない反応が返ってくることがあった。

「えっ?大阪では見られたよ!」

この反応をされると最悪。

その人とは2度と天文関係の話題で話をしない。

部分日食と皆既日食の区別がついていないのだろうが,それにしても気分の悪い返答なのだ。

こっちはわざわざ種子島に行って,暗くなる体感を楽しんで来て,それを話しているのに,相手はわざわざそんなことしなくても大阪で見られたのに(ばかだなあ)という反応。

悪気はなくて言っているのだろうが,非常に残念な返答となっているのだ。

先日書いたショッピングの会話に似たところがある。


皆既月食は皆既日食とかなり値打ちが違う。

皆既日食は,地球上のごく限られた場所でしか見られない。
一方,皆既月食は,たとえば昨日晴れていさえすれば大阪でも沖縄でも,あるいはオーストラリアでもどこでも見られたのだ。

そういったことも,日食や月食の度に見聞きしていれば自然とわかってくることだ。

次は2012年に金環日食がある。
ぜひ本物を見に行こう。
和歌山あたりに行けば観られるはずだ。



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