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尾崎塾
富田教室

[2011年1月10日]

いよいよ入試の時期

センター試験まで一週間を切った。

センター試験の配点比率が高い大学を目指している人は,ここで失敗すると合格が難しくなる。

逆にセンター配点の低い大学を受験する人は,足切りにひっかからないようにはしないといけないが,ある程度気楽に受験できる。

しかし,センター試験は非常に良くできていて,受験生の学力をきっちりと反映する。ここで点数が取れないのは基本的な理解に穴があったということであるからしっかりと反省して2次までに修正しておこう。


高校入試はそろそろ私学の出願校を決める時期。
大阪京都兵庫は統一受験日2月10日なので,実質その日の1発勝負という感じがある。

しかし,一般の人が思っているほど一発勝負的でないという点を知っておこう。

たとえば,定員200人。そのうち特進コース50名,普通コース150名の定員だとしよう。
その学校に志願者が1000人。これだと5人に1人しか合格にならないような気がする。
特進の志願者が500人としよう。特進は10人に1人しか合格しないのか?

実際は,併願受験の人は合格しても必ずしも入学するわけではないので,合格者は定員の5倍〜10倍もいるのだ。
実際はどうなるか。
特進志願者500人のうち,400人は特進に合格。
残りの100人は特進には入れないものの,普通コースに合格となる。最低でもその高校の普通コースには合格できるのだ。これを業界用語で「まわし合格」という。
さて,普通コースに500人志願して,定員150名。
この500人も白紙答案でも出さないかぎり全員合格する。

つまり,ほとんど不合格にならないのだから安心して受験すればよいというわけだ。ただし上位コースをねらっている人は次の点に注意しよう。
中学校の先生と面談したときに,先生の方から特進を勧められた場合,おそらく不合格になることはない。逆に,先生に「ダメ元」で受験させて欲しいと頼んで受験する場合は当日の点数が高ければもちろん合格するが,できが悪ければ普通コースになる。

変な書き方と思うだろうが,先生から勧める生徒は中学の成績が高校側の望む成績基準を越えているので合格が「内定」しているのだ。だからよほどのことがない限り合格する。

こういう変な出来レース的な慣習が私立高校受験にはあるのだ。

なので,中学の先生の忠告を無視して上位校にチャレンジした場合は本当に頑張らないと不合格になってしまう。

でも大丈夫。

2月10日の統一日の受験で不合格になった場合,1.5次入試というのが2月15日から20日くらいの間で各校で行われる。
結局2〜3校はさらに受験できるのだ。
そこで合格すれば中学浪人の心配がなくなるので,そんなにビビッて安全な学校に出願する必要もないだろう。最悪でも1.5次で安全なところを受験すればよいのだから。

このように,大阪京都兵庫の私立高校の受験は1発勝負の真剣勝負ということはほとんどなく,普通に受ければほとんど合格。チャレンジしても1.5次で合格できるという「ゆるさ」がある。これは世間にはあまり知られていない。というのは,それを知った受験生諸君は途端に勉強しなくなるから。「だって,合格が決まっているんでしょ?」
なので,受験生や保護者に知らせないという教育的配慮?がされているのだ。

このブログを読んだ受験生はどうするか?
合格するからといって勉強しないのは実は得策ではない。
仮に合格者の最低得点で「うまく」合格しても,入学してからついていくのがたいへんになる。勉強しておいて全く損はないのだから,トップで合格するくらいの勉強をするのが良いのだ。
そもそも,能力が低いと将来大学への進学もそうだし,就職のときに困るだろう。能力が低いと社会にお役に立てないのだから,そんな人は就職できない。仮に就職できても勉強しない君には良い仕事ができるはずない。自分の人生を有意義なものにするには,若いうちにしっかりと勉強しておかないといけないのだ。

あっ,長くなってしまった。
こんなブログ読んでいるヒマがあったら勉強しましょう。


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