[2011年1月23日]
NHKでやってる課外授業。
今日の先生はスピードスケートの清水宏保。
こどもたちにロケットスタートを教えていた。
体を動かすのは脳だから,素早くスタートできる脳やメンタル面を指導していたのが印象的だ。
最後にこどもに話していたことに「人間の能力が100%あるとして,普通の人は20%も使ってない」というのがあった。
これは子供たちにかける言葉としてはすばらしかった。
20%も使ってないと聞くと,自分はもっとできるんだろうという可能性を信じることができる。
何でもそうだが,自分で自分の可能性をせばめていく人は多い。あるいは他人にせばめられてしまう人も多い。
勉強もスポーツも同じだと思う。
今の偏差値じゃ志望校はむりだとあきらめる生徒たち。
国立大をめざす生徒に「君は無理だ」と私大を勧める教師たち。
100のうち20も力を出していないのですよ。
残りの80を使えることを信じて,もっと目標を上げてみてはどうか。
時間も今よりもっと増やせるし,内容ももっと濃くできるはず。
要はそれを成し遂げようとする気持ちの強さだ。
気持ちの強さも生まれつきではない。
これもトレーニングで強くできるものだ。
清水宏保の指導にもメンタルトレーニングがあった。
いいスタートをきったときのイメージを目隠しして繰り返すのだ。
失敗したことをイメージしてしまった場合は,それを消し去るように指導していた。いいイメージだけ残していけば,自然とそういうメンタル構造になっていくのだ。
普通にしていれば使っていない80%の能力を少しでも使えるようにする。使おうと心がけることで20%しか使っていなかった能力が30%に増えたらすばらしい。単純に1.5倍の能力になったのと同じ成果がある。
入試直前の受験生は能力そのものを伸ばすというより,能力を発揮する部分を増やす方が伸びがいい。そんなことも考えながら入試を乗り切ってみてはどうか。
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