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尾崎塾
富田教室

[2011年1月27日]

誤審のせいで負けた韓国?

韓国との準決勝にPKで勝って決勝まで進んだアジア杯サッカー。

韓国メディアは誤審のせいで負けたと報じているらしい。

サッカーの笛はたしかに疑問に思うものが多い。

それも含めてサッカーなのだから,誤審をとやかく言うのはサッカーがわかっていないと言えよう。

野球のストライクボールも同じ。審判の手が上がってしまえばストライクである。

テニスは少しハイテクになってきていて,選手が映像で確認できるチャレンジシステムがある。


さて,一般の方々は学校の定期考査や入学試験で正しくジャッジされているか考えたことがあるだろうか。

スポーツのジャッジから類推してみるといい。

完全なジャッジなんてありえない。

しかも,スポーツの場合と違ってルール(採点基準)はその都度採点する人が勝手に創るので主観が入るというより主観そのものなのだ。

主観と言えば裁量というように聞こえるが,そうとばかりは言えない。

主観=思い込み
主観=不勉強による誤り
主観=いじわる
主観=イデオロギー
主観=自己満足
主観=横着
などなど・・・

想像もできないと思うが,本当にひどい採点基準はあるのだ。
家庭科の試験で,食品添加物=毒=悪 みたいなことを書かせるとか,社会科の試験で二酸化炭素=地球温暖化=悪 が正解とか。

「いじわる」の意味がわからない?
これは,嫌いな生徒の書いたものが得点にならないように基準を決める高等テクニック。嫌いというのは指導に従わないという意味で,要するに言うことをきかないと点数が下がるという「見せしめ」的ないじわるをするのである。

ちなみに,「横着」はめんどうだから問題数をきっちり50問にして,1つ2点にそろえるというもの。採点が楽だから。あるいは正解の許容をせばめて正解を1つに限定してしまうとか。許容しているといちいち検討しないといけないのでめんどうだから。

およそ教師の採点なんてこんな風にやっている。
入学試験は多くの教師がかかわるので上記の要素は入りにくいが皆無ではない。むしろ,定期テストは生徒に返却して解説するのに対し,入試は返却したり表に出る可能性が低いので,ミスが表に出にくいということがある。
 
表に出ないところで人生の大事な点数が誤ってつけられていく。
こわいこわい。

そういうのに加えて単純に採点ミスが加わる。
○の数を数え間違えたり,点数の足し算を間違えたり。

その前に,配点というマジックもある。
同じ○の数でも,配点の大小で得点が異なるのは自明。
配点の高い問題を多く正解した方が高得点だが,その配点を決めるのも上記の「主観」が入る。

なので,学校で行われる試験は先生の主観によってひどく影響を受けるものなのである。

中学生の定期考査もひょっとするとその生徒の人生に大きくかかわる一大事である。その採点が主観によって行われているのに,世間の人はどうしようもない。
実態は相当にいいかげんなものなのである。
そんな点数(内申点)を高校入試に使用することこそかなり不公正な制度といえると思う。

サッカーの誤審ならメディアがとりあげて世間の目にさらされる。なので審判もあまり変なジャッジはできない。
一度入試の採点の実況中継をTVてやってみるといい。
結構おもしろいので視聴率がとれるかもしれない。
理科なんかではよくあると思う。
視聴者から「あれは正解ではないのか?」という問い合わせ。
不勉強な教師は正しいものを×にしてしまうことがあるのだ。


結局,少々のミスジャッジがあっても余裕で合格できるくらいの実力をつけておけということ。
そういう心がけでいれば何も心配することはない。


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