[2011年2月1日]
明日から滋賀県の私立高校で入試がある。
そこを受ける塾生の通う中学校で先日学年末考査があった。
数学の試験範囲は相似まで。
つまり,三平方の定理をまだ習っていないのだ。
大阪京都兵庫の私立は2月10日に一斉に入試日。
各学校とも,三平方の定理に習熟していないと厳しい問題が出題されたりする。
中学校でまだ習っていないか,習っている最中の単元が入試で出題されて,まともに解けるはずがない。
公立中学の教師達はこれをどう考えているのだろう。
少なくとも学年末考査までには教科書を終わらせて,入試までに演習できるように心遣いすべきだ。
と,書いても全く無駄なのだ。
以前から指摘しているように,公立中学の教員のほとんどは生徒保護者の立場になんて立っていない。自分の教えやすいように,教えやすいペースでやるのみ。卒業までに教科書を終わっていたら,法的には何も非はない。
高校でもそうだ。
実名でいく。
北野高校は非常に進度が速い。1年生で2年生の内容を半分くらいやっている。宿題も半端でなく,数?Bの入試用問題集を1年生にやらせている。
高槻北や阿武野の生徒はまだ数?Aの余弦定理をやったところくらい。1年生の間に?Aが終われば文句ないだろうという考え方。
なので,高槻北や阿武野の生徒が塾に来ても数?Aの基本演習をさせて質問を聞いたりする程度しかできない。一方,北野高校ならほぼ文系の入試問題レベルの演習をできる。
いや,進度が遅いだけならまだましで,ある高校では単元を省略して教えているようだ。絶対値を含む関数のグラフとかは難しいのでやらずに飛ばしたというケースがあるのだ。生徒に教えてもどうせ理解できないから飛ばすのだ。
高校によって勉強の進度や内容の差がある。つまり,ちゃんと受験をにらんだ指導を受けたければ高校入試でそれなりの高校に入っておけということ。
高校に入ってから頑張っても挽回できる可能性は非常に低いと心得なければならないのだ。
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