[2011年2月17日]
ABとBDの長さが等しいことを証明するのに,三角形の合同を使う問題を解かせた。
なのに,「合同だから三辺相当,よって長さが等しい」とやってしまう。
いや,まず合同っていうことを証明しないといけないでしょう?
そう言われてしぶしぶ合同を証明しようとする。
(しかも「三辺相当より・・・」とやってしまう)
どうやら証明という言葉の意味がわかっていないようだ。
はじめは合同条件が理解できていないのかとも思った。
それもある。
でも,それ以前の段階で決定的につまずいている生徒が多い。
証明という言葉の意味が理解できていない。
合同という言葉の意味も理解できていない。
名探偵コナンが容疑者の犯行を証明するように,証拠を集めてからでないと話にならない。
なのに,いきなり「こいつは犯人だからこいつが刺したといえます。」と証明する。
で,「証拠はあるのか?」と尋ねると,
「えっ?いや,今から証拠を集めます・・・」みたいな。
これでは毛利小五郎以下だろう。
TVで以前やっていた。
「私が証明なの。」という美容か何かのCM。
「それは証明になってないでしょう!」とツッコんでもらうためのギャグなのか,それとも大真面目にそう言い放っているのかわからない。
前者であることを祈りたいが,世の中の人の「証明」ってその程度のものなのかもしれない。
ためしてガッテン系の番組もそうだ。
たった3人の被験者の結果で物事を証明したかのような構成。
統計をとるには少なすぎる人数だし,そもそも対照実験がないのだからそのこと自体何も証明できていない。
数学・理科では全く意味のないことでも,TVで放映されると視聴者が誤って納得する可能性がある。
あほを増やすような番組(CMも)はなくしてもらいたいものだ。
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