[2011年2月22日]
明日は大阪府立高校の前期入試。
注目は何と言っても文理科。
平均倍率が約3倍。
茨木高校なんて3.7倍とか。
合格可能性が0でないなら受けてみようと,ダメ元受験が多いのではないか。
その影響で,他の前期入試する高校にも変化が出ているはず。
そのあたりは入試が終わってみないと分析できないが,今年の動きを見て来年また動く。
来年の動向もどうなるかわからない。
数年は読みにくい状況が続くだろう。
それだけに,たとえ公立志向であってもそれなりの私学に合格しておくことが大切になってくる。
土曜日に茨木高校の塾生が確率の問題を質問してきた。
条件付き確率というやつで,数学Cの内容だが高2ですでにやっているわけだ。
その生徒が解いても答と合わないという。
授業中に即答できればよかったのだが何が間違っているかわからなかった。
実は確率は秘かに得意な分野ではある。
しかし,あとでじっくり解いてみても,どうもおかしい。
結論的にはその問題集の答が間違っていたのだと思う。
そういうことって実はあるのだ。
条件付き確率っていうのは日本語の問題で難しく感じたりするのだが,やっていることは非常に簡単。
ロシアンルーレット
6つの弾倉があって,そのうち1箇所だけ弾丸が入っている。
一人ずつ自分のこめかみにあてて撃っていって,4人が撃ち終わって残り2名になった。
そのとき,次に撃つ人が死ぬ確率は?
てな話が条件付き確率。
上記の答が50%だということは簡単にわかる。
2人目は5分の1,3人目は4分の1となっていくので全事象が縮んでいくイメージ。はじめの人の6分の1という確率よりも最後の方がドキドキ感が増すというものだ。
前期入試が終わってから後期入試がある。
すでに前期で合格した人は後期を受験しない。
全事象が縮むのである。
まあ,他校への流動があるので厳密には異なるが条件付き確率に似ている。
なので,後期の倍率が仮に従来と同じでも合格可能性はかなり例年とは違ってくるはずなのだ。
おそらく前期で合格した優秀な受験生が抜けている分,同じ倍率なら例年よりも入りやすくなるはずだ。
それをわからずに分析してしまう塾ってありそうだな。
しかし,結局のところ受験は確率論ではないのである。
動向分析とか倍率に一喜一憂するのはナンセンス。
受験が数学の確率問題のトランプやサイコロと違うのは,自分の学力はどんどん高められるという点。
なので,上位で合格できるように勉強しておけばよいというだけの話だったりする。
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