[2011年2月22日]
まじめな話
3匹の子ブタが自活しようと家を建てた。
1番上のお兄ちゃんはわらで家を建てた。
2番目のお兄ちゃんは木で家を建てた。
末っ子の三男はレンガで家を建てた。
そこへこわいこわい○○がやってきた。
○○がわらの家を壊そうとしたら,ほとんど壊れなかった。
○○が木の家を壊そうとしたら,家は傾いた。
○○がレンガの家を壊そうとしたら,家はガラガラと崩れ落ち,中の三男は即死であった。
長男は頭の上にわら降ってきただけ。
次男は柱の1つが倒れてきたが,打撲ですんだ。
狼なんて来ないのだから,レンガの家になんか住むものではない。
○○の正体は?
そう,地震である。
大聖堂とかイギリス風のレンガ造りの建物が壊滅的に崩壊した。
レンガを積んだだけの建物は地震の多い国にはふさわしくない。
100年前に建てて,今までたまたま地震がなかっただけ。
ニュージーランドはイギリスと関係が深い。
イギリスには大地震がなかったので,ニュージーランドにも同じノリで建ててしまったのだろう。
意外と地震に強いのは軽い建物なのだ。
阪神淡路の震災のときも,プレハブの建物はほとんど無事だった。軽いので揺れとともに自在に動けるからだ。
重い建物の方が慣性によって大きな被害が出る。
トルコやギリシャで何万人も死ぬのはほとんど石造りの建物の崩壊だ。
仮にわらで作った建物が倒壊しても,わらが降ってくるだけで怪我もしないのだ。
冒頭の三匹の子ブタのパロディーは地震国では教訓として,全国の小学校で話してもいいくらいだと思う。
皮肉にも三匹の子ブタはイギリスの童話だ。
皮肉にもというより,本当に皮肉って書いた。
世の中そういうものなのだ。
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