[2011年3月5日]
英語か数学が苦手だということで入塾される場合が多い。
それで,社会や国語は大丈夫かというと,そちらは何とかなりそうな気がするので塾での勉強は希望されない。
理科は数学が苦手で理科も苦手なケースが多い。
英語なんて,アメリカへ行けば小学生だってしゃべっているのだから,量をこなせば誰だってできる。基本的には圧倒的に量が足りていないだけだ。そもそも単語もろくに覚えていない状態で得意とか不得意はない。まだスタート地点にすら立っていないだけということが多い。たとえばウチの塾で週に5回英語をやれば,ある程度の量がこなせるのでできるようになるだろう。それだけのことなのだ。普通に小学生レベルの英語がわかれば,あとはそれを日本語と対応させていくだけ。なのだが,その日本語の方があやしかったりする。Sit down.の訳で「すわりなさい」と「すわってください」の区別がつかないとか。
数学は基本的な計算力が不足している場合がほとんど。中学生だと分数とか比とかが操れないと何をやってもうまくいかない。さらに,文章問題だと国語力の不足によってさらに意味不明のことになってくる。塾ですばらしくよくわかる説明を聞いて数学ができるようになると思って来られてもそれは幻想。まずは基本的な計算力をつけることと,題意が把握できる程度の国語力をまずつけないといけない。当然,そのような状態だと理科も意味不明のはずである。
社会科は大丈夫か?地理的分野だと,統計のグラフなどが出てくる。数学的な関係を把握しないと苦しい問題もあるが,社会こそ国語力があれば書いてある通りであって,非常に簡単で,あとは覚えていけばよい。しかし,説明が読解できない国語力の人は意味不明のまま覚えるので記憶の定着が悪い。致命的なのは覚えてはいるものの,全くトンチンカンな場所でアウトプットしてしまう場合。「今それを聞いてるんじゃないんですけどぉ」
結局国語力がしっかりしていないと,どうしても破綻する。
ではどうすればいいのか。
国語の勉強をすればよいのだ。
英語と同じで,日本に住んでいるのにきちんとした日本語にふれる時間が非常に少ないのが現状ではないか?TVでもなんでもいいから,もっと正しい日本語にふれるように各家庭で考えないといけない。いつもバラエティー番組ばかり見ているのではなく,ニュースや天気予報を必ず見る習慣をつけるとか,新聞や雑誌を読むようにするとか。これは親が意識してやらないとなかなか自然には発生しない。親の学力が高いと子も高くなるのは遺伝ではなく生活習慣の影響だ。親が正しい日本語にふれていると子もそうなる。
現状,中学生で週に2回とか3回の通塾の方が多い。それだと漢字と英数がメインになって,理社や国語読解の時間がほとんどとれない。当然回数を増やすとお金がかかるが,それに見合うだけの学力がつけば安いと思うが,どうだろうか。
決して商売っ気から勧めるのではない。週回数が多いと割引が適用されるので,こちらの収入が減るくらいなのだ。おそらく今の勢いで塾生が埋まっていくと新年度はほぼ満席のコマが多くなるだろう。同じ満席なら時間単価の高い塾生=週2〜3回の人を多くした方が経営面からは得策なのだ。
そこを敢えてそういうのは,せっかく通塾していただいているのだから,学力がしっかり上がるような受講の方向になって欲しいというのが本当に思うところなのである。
新規に塾生が増えるよりも,たとえばこのブログを読んでいただいている現塾生が1コマでも増やされることを期待している。それで新規の方に満席なのでと待っていただくのはやむを得ないと考えている。
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