[2011年3月14日]
TVを見ていると非常に気分が悪くなる。
すべての出演者がそうとは言わないが,今回のことを評論している諸氏に意見したくなるのだ。
「想定外だと言うが,もっとちゃんと評価していればこんなことには・・・」などと評論しているあなた!じゃあ,あなたはどれ程勉強して,評価していたのだ?その評価では甘いとか,コスト面が社会に受け入れられる程度かどうかの計算をしたのか?防災にかかわる人間はきちんと評価しているにもかかわらず,あなたを含めたマスコミ&世論に受け入れられる程度に仕方なく安全基準を縮小しているにすぎないのだ。
あなたが防災に年間10万円払う気があれば,もっと大きな防波堤を建設し,耐震都市計画もできる。原発だって,もっと強固なものを造ることができる。なのに,結果的に電気代が2倍になったら文句をいうのはあなただ。安全が欲しければそれに見合うお金がかかる。
しかし,大切なのは,今回の被害額を考えたら,あらかじめ年間10万円くらいを防災に払っておいた方がはるかに低額ですむという点。世間が,津波なんてたいしたことないと考えていたから,そこまでお金をかけておく必要ないと判断していたのだ。
今回のことを機に,防災にもっともっとお金をかけて安全な町をつくっておくことの方が,災害の後に支払うお金よりも安くなるという常識が世界中に広がればよいと思う。
マスコミの人たちはそういう方向へ世界中の人々をリードしていくような番組構成をすべきだ。どの局も,そういった使命感の欠片も見えない。あなたたちが将来の犠牲者の数を左右するのだ。もっとまじめに番組構成を考えよ。
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