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尾崎塾
富田教室

[2011年3月16日]

我々が本当に知りたい情報

私の感覚がおかしいのか?

TVから流される情報が,本当に世間の人が知りたいことなのか局の人はもう一度考えてみる必要がある。

見ていて非常に気分が悪い。

極端に言うと,原発の事故の話なんてどうでもいい。

世の中の多くの人が今願っているのは,被災されて避難している方や病院で過ごす方がもう少し良い状態で日々過ごせるようになること。早急に暖房,燃料,生活用品や食料,水などがすべての避難所に十分に行きわたることを願って心配しているのだ。

TVの電波の半分かそれ以上が原発の話。
そんなの何時間もやって意味あるのか?

私が放送局の社長なら,自らTVに出演して国民に呼びかける。
「支援の物資があれば,○○,△△,□□に持って来て下さい。
義援金もそこで受け付けてます。
我々放送局の責任で,現地に物資を運びますが,輸送にもコストがかかります。わずかな金額でもいいのでどうか援助願います。
その作業をボランティアで手伝っていただける方を募集します。
被災された方のために,ここはみんなで協力しましょう。」

このようにして,実際に援助できる環境をつくるのだ。

今,関西にいる人は何もできない。
TV局は募金を集めるだけのアナウンスしかしない。
そのお金がどう使われるか,そんなのはもっと後のこと。
今すぐに現地で困っている人を助けるには,今必要なものをすぐに届けること。

何のために取材してるの?
必要なものを取材して,それを被災していない地域の方に伝えて,提供してもらう。そのお願いを放送し続け,どこに持って行ったら確実に現地に届くかを知らせるのが放送局の今すべきことなのだ。
世間の人は,支援する気持ちも物もあっても情報がないから提供できないだけなのだ。世の中が一番知りたい情報を提供せずに何をしてるのだ?

原発の報道に何時間もかけるなら,上記のような本当に大切な支援をつくり出すような放送をする方が世の中のためになる。
東電に「情報を出せ」と言う前に,自分たちは国民に必要な情報を出していないではないか!

原発はなるようにしかならないのだ。
避難所や病院の状況はかなり改善できる。
効果が期待できる情報を発信しないで,状況を見守るしかないことを延々と垂れ流す放送は,本当に見ていて歯がゆいしイライラする。

TVに出ているキャスターやコメンテーターにも非常に不適切な発言を繰り返す人がいる。ああいう発言をする人間を出演させていることが,局の番組に対する無神経さを象徴している。




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