[2011年3月21日]
自由に何度でも振替ができる塾が多いようだ。
はじめにこれを聞いて耳を疑ったが,どうやら本当のようだ。
こういうこと?
「あなたの都合のいい時に来ていいよ。気が向いた時に来て勉強してね。」
「家族で買い物に行ったり旅行に行くのに,塾のことは気にしなくていいですよ。」
「風邪ぎみの時は来なくても大丈夫だよ。」
これを聞いて,
「なんて親切な塾なの?自分勝手なウチの子や旅行好きの私たち家族にピッタリの塾だわ♪」
という親が飛びつくのだろうか。
ウチの塾ではこんな振替は一切しない。
何か用事を塾の日に入れる方がどうかしているので,都合で休むなんてあり得ない。
旅行(帰省も含む)の日程も,塾がある日をはずして行けばいい。
塾の日程とどうしても重なるなら,旅行をあきらめるか塾をあきらめるかのどちらかだ。生徒だけ残して行ってもいいし。
風邪だろうが腹痛だろうが,体調不良で来られないならアウト!
休むのが嫌なら(授業料がもったいないということ)体調管理に日々気を付けて過ごすべきなのだ。
学校を欠席した分の振替や返金がないように,塾も欠席したら振替なんてないに決まっている。だからその日,その時間には必ず行けるように本人はもちろん家族も協力してサポートするべきなのである。
熱があるからという理由での欠席を許可するとこうなる。
「今日,熱があるので振り替えてもらえますか?」
このセリフ一つで自由に振り替えられる。
通院の証明とか持ってこさせたりしない限り,その熱が本物かウソかは見抜けない。
おそらく仮病で振り替える人間が出現する。
まあ,そんなふうにウソをついて休むことがあれば即刻退塾にするつもりなのだが,あらかじめそんな気分の悪いことが生じないように熱での振替は認めないことにしている。
ただし,骨折して2週間ほど通塾が困難だとかの場合はその分授業料はいただかない。こんなのも当たり前。
他に,修学旅行とか葬式などの場合は振り替える。
社会通念上,それは仕方ないと私が判断できることは極力生徒保護者の側に立って対応している。
なので,全然厳しいルールではないのである。
これがご理解いただけない方は入塾されないし,しない方がいい。いや,実際は「ありがたいです」とおっしゃっていただく保護者ばかりなので,ウチに問い合わせに来る時点で相当なフィルターがかかっているようなのだ。まともな親御さんばかりウチの塾に来られるので,世の中まだまだ捨てたものではないと内心嬉しく思っている。
社会に出て,「今日ちょっと社長と買い物に行くので商談を明日に振り替えて下さい。」と得意先に電話したらどうなるか,考えて塾を選んで欲しい。
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