パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2011年3月21日]

地震が起こってよかったぞ!

大阪府議選に立候補予定の府議会議長が「大阪にとって天の恵みと言うと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった」と発言していたとのこと。

これをマスコミがまた揶揄する。

現地の人の心情を考えると不謹慎だというが,逆に今回のことを教訓にして,世界中で安全な町づくりに生かしていく方向性がなければ亡くなった方々にも申し訳ないだろう。
今回の地震で,多くの方が犠牲になったからこそ世界中の人が地震と津波の恐ろしさを経験できたのだ。
このような被害がなければ防災にお金をかけるという発想が希薄なまま次の巨大地震を迎えることになる。

行政にかかわる人は,本気で今回のことを教訓として,防災に取り組んで欲しい。それを揚げ足取りのように邪魔するのがマスコミだ。あるいは対立候補の党員たちか。
ちゃんと「言葉は悪いが」などと配慮して発言しているし,そこを周囲がもっと補って,本当に教訓にしようという気運を高めるような仕事をすべきなのだ。

現状,静岡〜紀伊半島,四国,九州に至るまで,東海・東南海・南海地震の危機にさらされているのだ。
過去に今回のような津波が来ているのだ。
このままだと数十年以内に同様に大勢の方が亡くなることは目に見えている。
特に大阪の人の意識の希薄さは心配だ。大阪の町中にも津波が来て大勢亡くなっているのである。

せっかくの意識変革のチャンスなのだ。
何としても生かさないといけない。
それは被災された方も強く望んでいることなのである。



にほんブログ村 科学ブログ 地学・地球科学へ
にほんブログ村