[2011年4月17日]
塾に入っても学力が伸びない構造がある。
その人の器(うつわ)の大きさが100だとする。
クラブに50,勉強に50だとこなせる。
(これを両立というかは別。両方やっているが,両方ともすばらしい出来ということはまずない。)
クラブに50,勉強に30の人が塾に来て20を補えばちょっとマシになる。
さて,器が小さい人がいる。
その人の器が70だとしよう。
みんなと同じようにクラブを50やる。
勉強を30やろうと思ってもできない。
友達は30に20を塾で補って成功している。
自分もそのつもりで入塾すると全くできない。
そりゃ70の器に100入るはずがない。
こういう人は塾に入っても伸びないので辞めていくだろう。
おそらく唯一の対策は,クラブを辞めること。
すると70の器があるのだから,70の勉強ができる。
クラブをやって勉強が50しかしない人よりも上に行ける。
しかし,次の問題が発生する。
実際のところ,志望校に合格するには100の勉強が必要。
なので,器を広げないことにはどうにもならない。
器の大きさはどうすれば広げられるか。
これはそれまでの勉強の取り組み方で決まる。
つまり,勉強とは何かがわかっているかどうか。
ちゃんと言葉で定義できなくてもよい。
なんとなく体でわかっているかどうかだ。
たとえばこんな人
「僕は将来英語を話したりしないんだから,英語なんて勉強しなくてもいいだろう。」
「私は将来私立大の文系に進むので,数学ができなくても大丈夫だ。」
こういう発想が学ぶ範囲をせばめていく。
その人の器がどんどんせまくなっていくのだ。
ひょっとして中学時代にこういうことが決定してしまうのかもしれない。
すべての事がつながって大きな器をつくるのだということを理解しておかないと,将来たいした仕事ができない人になってしまう。
早く気づかないと手遅れになる。
できれば中学生の間に。
遅くても高2の前半か。
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