[2011年4月25日]
この春に引っ越しをした塾生がいる。
同じ高槻市のA中学からN中学に転校した。
前回書いたように,学校によって(というより勝手な教師によって)進度がバラバラなので,未習の分野が発生しているのだ。
異なる市町村からの転校ならまだしも,同じ教科書を使っている公立中学どうしでもこのようなことが起こってしまう。
未習の分野があるからといって,学校は何もしてくれない。
当選した新しい市長のHPなどからは,こういった教育についての問題意識のかけらも見えない。
これは高槻市だけの問題ではなく,全国どこでも起こっている現象である。新しく市長になった人も再選された人も,一度地元の公立学校の実態を精査して手を打ってもらいたい。
吹田市では維新の会が推す市長が誕生したようだ。
教育に関して見ると,市が独自に教員採用する方向で考えているようだ。それはそれで頑張ってもらいたいが,成果が出るには数年以上かかる。
早急に現場のいきあたりばったりな指導を改善する手を打つべきだろう。
一方,塾や予備校講師を招いて補習のようなものをやりたいようだ。
これはいただけない。
現場の教員の根性をたたき直す方が先だろう。
塾や予備校の講師がみんな優秀というわけではないし,変な利権も発生しかねない。
現場の教員のやる気をさらになくさせることにもなる。
うまくやらないと,増々公立の学校に行く生徒が減っていく危険性を孕んでいる。
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