[2011年5月9日]
視覚化しないとわからないことって多い。
今日も授業でそんな指導が多かった。
物理のできない生徒はまず力の図示ができない。
逆に図示ができるということは物理が得意なのだ。
力は目に見えないから,見えるように図示することが必要なのだ。
数学の問題で,ある曲線と直線の交点について論じるときに,いきなり判別式で計算して,答えを出してそのまま次の問題へ進んでいく生徒がいる。
ちょっと待った。
交点を論じているのにグラフは書かないの?
計算上出た答えを本当に合っているか図で吟味しないといけないのだ。
そうすることで変な計算ミスや条件の見落としなどが判明する。
集合の問題でも質問があった。
どうやらA∩Bとか記号で処理して答えを出そうとしているようだった。
集合の問題はベン図を描いたら一目瞭然になったりする。
記号をいかに図に変換するかという問題なのだ。
化学でも反応式だけでは見えて来ないものを構造式を描いたりする中で見えてくるものがある。
国語もそうだ。文章の構造を視覚化する工夫をすることで格段に読みやすくなったりする。
勉強にコツのようなものがあるとすれば,それは視覚化だろう。
これをうまく使いこなす者が受験では圧倒的に有利になってくる。
塾はそういう手伝いをする場所なのかもしれない。
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