[2011年5月16日]
今日は2人もいた。
今度の木曜日休んでいいですか?あるいは休みます。
理由は定期考査。
へえーっ,指定校推薦でも狙ってるのか?
それなら話はわかる。
学校の評定で合否が決定するのであるから,何よりも最優先で定期考査の点数を取りにいくべきだ。
というか,そういう塾生なら定期考査対策に特化して,点数を取る手伝いをこちらからどんどんやってあげる。
なので塾を休む必要はない。
塾休みますと言ってくる生徒はきまって成績はとても指定校に合格できるようなものではない。むしろ落第とかが怖いとかいうレベル。
だからこそ,学力をつけるために塾に来ているのではないのか?
受験の時に武器になるような学力を,学校とは別のところで着々と準備しておこうというのが塾なのだ。
その「着々と」を休んだら「着々と」にならないではないか。
何のために来ているか全くわからないことになる。
それがわからない塾生が「今度休みます。定期考査だから。」ということになる。
実は,今まで何人かウチの塾を辞めていった人のほとんどがこのセリフを言った。
根本的にこの塾のコンセプトがわかっていなかったということである。
今日の2人と先週にも1人言ってきた。
一応,どういうコンセプトかをもう一度話はしておいた。
たとえ話
3年間日本でいるよりもアメリカに3年間留学した方が,英語がペラペラになる。だからアメリカに留学した生徒がいたとする。
3年後に,英語の能力を競争したら,日本で3年間普通に過ごした人と,アメリカで3年間留学した人のどちらが強いか。
留学した人に決まっている。
話にならないくらい大差がついているはずだ。
今回,塾の勉強を休んで定期考査の勉強をするというのは,その留学生が年に5回も日本に帰ってきてしまうのと同じようなもんだと思う。3年間,全く日本語にふれないで英語圏で着々と英語の脳,耳,舌を作っていくからペラペラになるのだ。いちいち日本に帰ってきて日本語にふれたら最後,もとにもどってしまう。
やるなら腹をすえて,3年かけてゆるぎないものをつくらないと意味がない。
てな話だとわかりづらいか?
私はたぶん受験に強いモノの考え方をする人間。
他にも受験で成功してきた知人すべてに共通する考え方というのがある。
そこには塾を定期考査があるから休むなどという発想は全くありえないのだ。
ここに合否の決定的ファクターが内在している気がしてならない。
来るべき入試の日に何を持っているか。
その場しのぎの定期考査を持っていくか,長期的にコツコツ培った受験に対応できる本物の学力か。
アホな反論をする人がいるので言っておく。
定期考査の勉強をしっかりすることが受験につながらないとは言ってないよ。
よく理解して下さいよ。
塾を休む必要はないと言っているのだ。
試験前の計画はしっかりとやって,めちゃめちゃ勉強すべきですよ。
それは受験にもつながります。
かく言う私は定期考査の勉強をうまく受験につなげて合格したのだから,誰よりもそう思っている。
でも,塾を休んでしまうと,せっかく培ってきたプラスアルファの部分が減ってしまう。受験のときに他の人よりもこれをやっててよかったと思える武器を持っておかないと戦えないのだ。それを捨てて定期考査の勉強をしては水の泡だと言っているのだ。
なかなかわかってもらえないこの大切な部分。
もっと適切なたとえ話を考えようと思う。
あっ,これは高校生の話です。
中学生。特に中3は内申点があるので,定期考査命ですね。
それに加えて実力もつけないといけないが,実力はあとでつけてもよい。内申は取り返し,追い込みがきかないから。
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