[2011年5月22日]
5月の考査前なので日曜日の特訓を実施。
各自の試験範囲にあわせた内容で午後1時から6時まで5時間連続の演習。
途中,一切休憩時間はない。
ずーっと演習して帰る。
試験前の土日でも5時間勉強する生徒は少ないようだ。
はじめこれにはビックリした。
私などは最低でも10時間は勉強していたから。
中には1〜2時間とか全くやらない生徒もいる(多い?)らしい。
これでは学力に差がつくはずだ。
前日に少しだけ勉強して試験を受けても点数が取れるはずがない。
しかし,塾で5時間やってもまだまだ足りない。
願わくば塾に来る前の午前中にも3〜4時間,帰宅してから2〜3時間はやって欲しい。
定期考査前の勉強には,実は2つの目的がある。
一つは当面の考査での得点を取ること。
もう一つは実力をつけて,来るべき入試で点を取るための第一歩だ。
この後者の意識をしっかり持っているかどうかで後々差がつく。
つまり,ある単語を覚えたとする。たぶん今覚えていたら明日の試験では覚えているはず。だから,覚えたことに安心して繰り返し書いたり唱えたりして脳に擦り込むことを怠りがちだ。しかし,せっかく覚えても短期記憶として脳に入っているものはすぐに忘れてしまう。脳は繰り返し入ってきた情報を長期記憶として保存しようとするのだ。だから,覚えていることでも何度も頭に入れて定着させないといけない。
実は,普段の塾の演習でこの繰り返しをやらせるようにしている。
2年生には1年生の復習,3年生には1,2年生の復習を織り交ぜて演習させているのだ。
1か月とか3か月に1回は顔を合わせる人なら,名前を忘れたりはしない。2年ぶりに会う,しかも過去に1度しか会ったことのない人の名前って思い出せないことがあるだろう。
それと同じで,実力テストのときに「あら,お久しぶりです。えーっと,お顔は覚えているのですが,どなた様でしたっけ?」という失礼な対応にならないようにしたいものである。
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