[2011年5月26日]
班目委員長が「再臨界の可能性はゼロではない」という自らの発言に、「学者は、可能性が全くない時以外は『ゼロではない』という表現はよく使う」と述べた件。
全く悪くない話。
それを「可能性がない」と言ってはいけなかったと思う。
可能性がゼロでない場合はそれを評価しなければならない。
確率が非常に低ければGO,高ければちょっと待ったということになる。
全く正しい発言であり,その評価をするためのタイムラグが原因で事故が拡大したとのマスコミや与野党の議員の方がむしろ危機管理的には危険すぎる。
津波の場合もこれだけの規模になる可能性はゼロではなかったわけである。そちらの方はその非常に低かった可能性の検討が甘かったと追及しておきながら,原発の場合は検討したから事故が拡大したと追及している。
全く矛盾している。
原因は「批判すること」が目的になっているから。
正しく考えて行動することはどうでもよく,追及できればいいのだが,矛盾している内容で追及するのは難しいだろう。
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