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尾崎塾
富田教室

[2011年5月28日]

学校では敬語を使っていないようだが

先日,高校の後輩と飯を食ったが,そういう時は先輩が後輩におごるという慣習がある。
逆に私が先輩と食事に行くと今でもおごってもらったりする。
これはこれで良いことなのだと思っている。

先輩が後輩におごると,後輩はありがたく頂戴して,その分を自分の後輩におごってあげればいいのである。そうやって,その後輩の後輩へとずーっとつながっていけばよいのだ。

これは何も金銭的なことだけではない。先輩あるいは先生が伝えてくれることを自分の下の世代に伝えていくことが人間社会を本質的に支えているのだと思う。

教えてもらいながら自分が成長して自分が教える立場になれるように努力する。そういう気持ちを持っていると,当然先輩や先生を敬う気持ちが生じる。

昨今の学校では生徒が先生に敬語を使わないようだ。
ということは,上に書いたような人間社会の本質を教えることができていないのだろうと想像できるし,各教科の内容もしっかり学べていくはずがないのである。

ウチの塾で私に何か質問をするときに敬語を使わない生徒はいない。ごく少数の者が最初の授業で「これわからへん」という質問の仕方をしてきたが,それはきまって中1の男子生徒だった。その生徒も1回目に「ここがわかりません」と言わせると,以後はちゃんと質問できるようになる。この年齢は女子の方が精神的に大人である。中1の男子だけ空気が読めなかったということなのだ。

塾でちゃんと敬語を使う生徒も学校では使わなかったりする。それは空気を読んであえて使っていないのである。
(学校が敬語を使わない空気だということ自体がどうかと思うが)

目上の人を敬う気持ちがない,あるいは空気が読めないと,人間社会の根本原理に触れることだから将来必ず困ることになる。そういったことも中高生のうちにしっかりと学んでおかないといけない。


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