パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2011年6月12日]

どうして100点満点の試験をしないのか。

公立中学校の中間考査が返却されて塾生が見せに来る。

69点。

???あれだけできていたのにおかしいな?

と思ったら,満点が76点だったりする。

69÷76=0.9078・・・・悪くないじゃん!


これは特殊な例ではなく,100点満点の試験の方が少ないくらいだ。89点満点とか82点満点とかその割合も毎回変化する。

学校側は何とも思っていないのだろうが,生徒の側に立って試験を作っていない証明ともいえる。

生徒にはそいつがどの程度できたのか知らせる必要がある。
8割できたのか,7割しかできなかったのか。
満点が100でないと計算しなくてはならない。

5科トータルで何点になるかも重要。
400点を越していたら平均で8割は取っているのだからまずまずといったところか。
私などは450点を下回ることがほとんどなかった。
内申で10を取ろうと思ったら450点を下回ってはいけない。
そういう目安にもなる。

なぜ100点満点にしないのか。
理由は簡単。
教師が楽をするため。

生徒には平常点と称して普段の授業や提出物を加点することを告知してある。その点数が15点だったら定期考査の点数を85点満点にするのだ。成績を出すときにその15点と85点を足して100点満点の最終評価となる。
試験を100点満点にすると,平常点と考査の点数の配分比率で統合する計算が面倒なのであらかじめ平常点の分を空けてあるのだ。
こんなことは今時ならパソコンであっと言う間に集計できるので,全く手間ではないのだが,教員は未だにエクセルすら使えない不勉強な人が多いのでこのような事態になっているのだ。
およそ,世の中で最もパソコン普及が遅れている業界は教育業界ではないかと思うくらいだ。教師というのはパソコンの勉強をすることすらめんどうなのだ。そんな人たちが生徒を教える資格あるのかと思ったりもする。

集計がめんどうだという理由だけで話は終わらない。
なぜ平常点を入れるかという話。
平常点を入れないと授業が成立しないからだ。
日々の学習状況がすべて点数に関連するとなれば,さわぎたい生徒も少しは大人しくなる。教師の授業力,魅力で授業をコントロールするのではなく,点数で言うことを聞かせるという低レベルの発想が根底にある。

どんなにロクでもない教師でも,生徒はその言うことを忠実に聞いてやらないと内申点は高くならない。まあ,世の中に出れば,ロクでもない上司の言うことを聞かないといけない場面もあるだろうから,そのための訓練なのか。そう思ってやるしかない。


今日は日曜日だが,一部の学校が考査前なので5時間の特訓演習をする。考査の範囲に特化して問題演習&質問受け。試験の範囲も,以前から指摘しているようにバラバラで対応しにくいが何とかジャストフィットした内容を提供しているつもり。頑張ろう。





にほんブログ村 受験ブログ 受験塾・進学塾へ
にほんブログ村