パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2011年6月25日]

別れのワイン

コロンボが死んだ。
正しくは俳優のピーター・フォークさんが亡くなった。

普通のミステリーだと最後まで犯人がわからずに,最後にどんでん返しがあったりするが,コロンボは犯行シーンからはじまって,犯人はわかった状態でコロンボとのやりとりを楽しむ形式。
古畑任三郎は全くコロンボのパクリだと思っていい。

個人的にはワインのやつがお気に入りだった。
犯人がワインを口にして,そのワインがちゃんと低温管理されていないことを指摘したことが,そのまま自供になった。
ワインのそんなちょっとした味の違いがわかるような大人になりたいとその時は思ったが・・・


コロンボのようなタイプの探偵もの,刑事もので犯人であることを証明していく過程は数学の証明と似ていると思う。
始めに結論=犯人がわかっていて,そうであることを証明するのだから。
これを楽しめる人間は数学の証明問題も楽しめるのだ。
まともに証明しようとすると行き詰る場合は背理法のような手法を使うとか,工夫するのが面白い。
難問をうまく証明できたらそれだけで楽しいではないか。

数学の証明問題が苦手だという人はコロンボのDVDれを全部見たらいい。
予備校の数学の映像授業よりずっといいかもしれない。


ご冥福をお祈りします。


にほんブログ村 受験ブログ 受験塾・進学塾へ
にほんブログ村