[2011年7月1日]
東京電力管内にすごく健康で人間のできたおじいちゃんがいた。
おじいちゃんは電力を使ってみんなに迷惑をかけたらダメだと思い,暑い夏でもエアコンを使わないでいた。
しかし,さすがに猛暑の日々で,元気だったおじいちゃんも少しずつ体が弱っていった。
ある日,どうにも体調が悪い。
暑さのせいだ。
食欲もない。
でも,おじいちゃんは電力が今日こそは危ないという昨日のニュースを見ていたので,ギリギリまで我慢しようと思った。
意識が朦朧としてきた。
でも,おじいちゃんは皆も我慢しているのだからとエアコンのスイッチを入れなかった。
一向に体調は良くならない。
もう限界だ。
TVも節電のために昼間は見ないことにしている。
周囲の様子も別に普段の午後だ。
午後4時。
そろそろ気温も下がってくる頃。
もう限界。
いや,まだ頑張れる・・・
うーん。もうダメ!
そろそろいいだろう。
「バチッ」
そのエアコンのスイッチが東電の限界供給量6000万kWを越す最後の1kWだった。
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