[2011年7月3日]
90分間演習させていると言うと,きまって聞かれるのが
「で,わからなかったら質問していいんですね?」
そりゃ,質問してくれていいけど,実際はほとんど質問は出ない。
1つは,解説を見てわからないほど難解な教材をさせていないことがある。
学力の基本は基本問題なのだ。
基本計算とか基本文法を覚えるとか。
次に,自分はどこがわかっていないかわかっていない場合。
これは質問のしようがない。
でも,その場合は生徒が書いた誤答を私が分析して,わかっていないところを見極める。で,次回にそれを修正する教材を与えていくので問題はない。
場合によっては説明を加えてから演習させる。
つまり,質問する必要がないのである。
たまに質問があるとロクなことはない。
生徒「先生・・・」
私「何?」
生徒「ワームって何ですか?」
私「・・・???・・・虫?」
生徒「ここです,It will not be warm tomorrow.」
中学生ならまだわかるが,高校生にもなって単語の意味を先生に聞くほど馬鹿げたことはない。
先生は辞書ではない。
高校生でも多いのは数学の質問。
「この計算が合いません。」
いや,ちゃんとやったら合うでしょう。
高校くらいになると解答例の計算過程はかなり省略されているので,式変形がわからないようだ。
立式はできているのに答えが出せないのでは悲しい。
それに,そこで演習速度がぐっと落ちる。
基本計算力が何より重要なのだ。
計算ができるようになると他の質問ができるようになる。
「このやり方でもいいですか?」
この質問ができるようになるともうその生徒は大丈夫。
どんどん解き方のレパートリーが増えていく。
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