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尾崎塾
富田教室

[2011年7月6日]

年収は使う財布の値段の200倍にならない

おかしい。
どう考えてもおかしい。

財布の値段×200=年収


気になって世間の財布売り場で財布を見て考えた。

長財布がいいらしい。
でも1000円から売っている。
これを買う人の年収は,
1000×200=20万円?

年収ですよ。
ありえない。
これは学生が買う財布ということにしよう。

デパートでちょっと上等そうな財布を見たら,
これもせいぜい1万円。
これを買う人の年収は200万円。

パートか何かで稼げる年収。
で,そんな人はこんな高価な=1万円もする財布を買わない。

デパートで最も高い財布は,ガラスケースの中にあった。
3万円から4万円。
これを買う人の年収は600万円〜800万円

私がこれくらいの年収だった時,ずっと安い財布だった。
デパートで最も高級な財布を買うような人なら1千万を越えていてもよさそうだ。

どうやらウソなのだ。
年収=財布の値段×200というのは。


だったらどうしてこの式が生み出されたのか。

これはもっともっと高い年収の人にのみ当てはまることなのだ。
年収5千万円とか1億円とか。


力学的エネルギー保存則というのを摩擦のある斜面で適用できないのと同じで,法則というのは,適用範囲・条件を確認して使わないといけない。


気になるのは逆が成り立つかどうか。
仮に20万円のブランド財布(そんなのがあるのかさえわからない)を買ったとすると,年収が4000万円になるかも。
20万円で4000万円の年収が買えるなら安い買い物だ。