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尾崎塾
富田教室

[2011年7月8日]

ストレステスト

また新しい業界用語?が紙面をにぎわしている。

ストレステスト

基準を超える負荷をかけてどれだけ耐性があるか調べるとか。

これって重要なことだと思う。

何も原発に限ったことではない。

自動車でもパソコンでも,メーカーは自社の基準はあるものの,それを越えてもある程度の耐性を持たせて作っている。

たとえば1mの高さから落としても壊れないパソコン。

この1mは平均値ではだめなのだ。
つまり1.5mから落としても壊れないものがある一方で,50cmで壊れるものもあるというような場合,平均して1mの耐性があるということもできる。
しかし,日本のお行儀のよいメーカーはどの1台も1m以下で壊れないように作る。なので平均値は当然1.3mとかそんな高さになる。

原発も基本は日本の心ある技術者が作っているし,それこそ平均して壊れないですというモノでは困る。
だから少々の基準オーバーのストレスをかけてもかなりの部分大丈夫になっているはずだ。

津波に関しては基準そのものが甘かったのであって,設計者のミスとはいえないだろう。基準が6mであったとする。そこへたとえば8mの津波が来てもおそらく無事であっただろう。
実際は15mのが来たのではどうしようもないというわけ。


さて,ここから本題。
一応塾なので。

生徒に勉強をさせるのに,志望校の合格レベルというのが目安になる。
だったらギリギリ合格できる学力をつけるのか?
それだと合格可能性50%になってしまう。

ぜひとも合格したいのなら,設定レベルの数段上の学力を持っていないと安心できない。
模試でA判定というのはそういうことだ。
余裕で合格。
C判定で五分五分。ギリギリセーフかも。
でもストレステストでは一番最初にアウト。

もう少し視野を広げると,入試で出題される範囲のみ勉強していていいのか。
学習指導要領というのがあって,それを逸脱したような問題だとそれこそ問題になる。
ただ,教科書に載っていないことを勉強しては損だというような風潮も見受けられる。
それはいただけない。
これ試験に出ますか的な質問をしがちになってくる。
そんなことでは役に立つ人材になれないと思う。
幅広い教養の有無が結局はその人の実力を左右するのだ。



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