[2011年8月31日]
そうですね。
一般的にプレートの真ん中で地殻熱流量が異常に高いところはホットスポットです。そういうところでは熱によって岩石が溶けてマグマになります。そして火山ができますから,そのような火山の下部にホットスポットがあると推定されます。ハワイ島などはその代表例ですね。
他にも北米大陸にあるイエローストーンなんかも活発な火山が頑張ってます。
また,アイスランドは大西洋中央海嶺の中でも特に活発に火山活動がある場所でホットスポットです。
高校地学ではこれくらいをおさえておけば十分でしょう。
ホットスポットの起源は核とマントルの境界から上昇するホットプルームと呼ばれるマントルの大きな流れであろうが,ホットスポットの大きさはプルームの大きさに比べて格段に小さい。これはなぜかよくわからない。また,問題を解く時にホットスポットが不動であるとしてハワイ諸島〜天皇海山列と太平洋プレートの動きを対応させて考えるが,実際のところホットスポットが不動であるかどうかはわからない。
そもそもホットスポットが地下何kmのどこにあるのかはよくわかっていないのである。
以上,地学の講義でした。
まあ,このブログ読者ならそれでいいとして,一般の方,特に関東〜東北に住んでいる方がタイトルを見ると違う「ホットスポット」の話だと思って検索して読まれた方がいるかもしれない。
原発事故の前に「ホットスポット」で検索すると,無線LANの電波の使える場所という話になる。
20年前にホットスポットというと,まず地学のハワイの話とかでOKだったのに・・・
今では 放射能の濃いところ>無線LAN>>ハワイ になってしまった。
今日の午後は京都南校。
世間では一番使われないホットスポットについて講義してきます。
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