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尾崎塾
富田教室

[2011年9月13日]

空を見なくなった現代人

昨夜の中秋の名月は,雲はあったもののかなりちゃんと見えた。

いつも思うのだが,昨夜のような「イベント」の時でさえ空を見上げたりしない人が多いように思う。

私など,夜に晴れていたらいつも上を向いて歩いていた。

坂本九?

あの日航機に乗っていたようだ。

その飛行機には私が卒園した幼稚園の園長先生も乗っていた。

その飛行機が墜落した日,私は鳥取にいた。

日野さん(実名)と遊びに行っていたのだが,その日に鳥取砂丘で見た木星は眩しいくらい明るかった。

昨夜に名月を見た人は,その東側に非常に明るい星が輝いていたのを思い出してほしい。

それが木星なのだ。

木星は太陽の周りを12年かかって1周する。

だから,12年に1度は地球から見て同じような位置にもどってくる。

つまり,夏にあの鳥取砂丘で見たように木星が見えるのは12年に1回。

そういうのを知っているので,夏に木星を見ると「ああ,あれから24年も経ったのだなあ・・・」などとわかるのである。

たぶん,昔の人は空をもっと見ていた。

木星が12年で1周することも知っていて,干支が12年で1周するのと関連があるのかも。

現代人は昨夜のあの星は何か答えられない人がほとんど。

毎朝星占いには目を通しているくせに,実際の夜空でその星座はさがせないという人がほとんど。

そういうのって,ホンモノではない。


日野さん元気かな。

日野さんも理科の先生をしているので,きっとホンモノを見せたりして頑張っていると思うのだが,なかなか生徒には伝わらない。
現代の世の中がそうなってしまっているからだ。



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