[2011年9月21日]
名古屋で100万人が避難。
川が決壊する恐れがあるからだが,都市部の弱さを物語っている。
これはどの都市にも言えることなのだ。
ほとんどの都市は平野部にある。
平野は土地が平らで街がつくりやすい。
これは自然の理なのだが,平らな地形は水がつくるのである。
水は文字通り水平に溜まろうとする。
土砂はほぼ水平に堆積する。
水の作用で平らに土砂が堆積した地形が平野なのだ。
したがって,平野は土砂が堆積する環境にある。
人間がいくら整備したって,自然の大きな目から見たらどーってことない。
沢山雨が降ればそれに伴って土砂が大量の水とともに山から運ばれる。
川が溢れて平野にその土砂をまき散らすだけ。
平野部は常に水害の候補地なのだ。
まあ,人間が頑張って砂防ダムや治水用のダムをつくっても,それこそ想定の範囲内ならなんとかなるが,想定以上に降ったり,地震などの災害が複合してくるとどうしても自然の通りになる。
平野は水に浸かってあたりまえの地形なのである。
平野に住む人はそれを理解して住まないといけない。
逆に山間部も土砂災害に気をつけないといけない。
日本ならどこでも地震に気をつけないといけない。
日本ならどこでも火山災害に気をつけないといけない。
そういうものなのだと心得ておくことが防災の第一歩なのである。
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