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尾崎塾
富田教室

[2011年10月3日]

奇跡の教室をめざして

昨日中居君の番組を見ていたら話の展開的には多少無理があったのだが灘高校のすごい授業の話になった。
昔,橋本武という先生がおられて今の灘の基盤となる国語の授業をやっていたというお話。

「奇跡の教室」という本が出ていて,私はそれを読んでいたから話は知っていたが,改めて橋本先生のすごさに感服した。

1冊の文庫本を教材に,自在に授業を展開していくのは先生の力量が卓越していたことと,やはり優秀な生徒に恵まれたということがあるだろう。
さらに,それを周囲の教員も認めていなければ6年間持ち上がりで担当もできないのだから,やはり学校の力と言っても過言ではない。

国語の力というのは,1つの物事をいかに掘り下げるかという1点に集約されると思うのだ。
これはどういう意味だろう?と考えることなしに,どんな問題も解きようがない。
国語はそういう科目だ。
もっと言えば,すべての科目がそうだ。
出題されたことの意味がわからないと答えようがない。

国語が苦手だという生徒はたくさんいるが,読む力があっても試験の点数には結びつかない=苦手な場合があるのだ。

たとえばこんな問題
「花子さんはスキップしながら橋を渡った。」
と書いてあって,花子さんの心情を答えるのに,
「花子さんは喜んでいた」という選択肢をどうしても選べない。
スキップしたからといって喜んでいたとは限らないと考えてしまうのだ。
可能性が100%でないものを選ぶのは全くおかしいと思って,最初に選択肢からはずすくらいの勢いだ。

奇跡の教室という授業を受けていたら,こんな問題も正答できる本物の国語力がついていくと思う。花子さんの心情をもっと多面的に掘り下げて正解を考察できるはずだ。

ウチの塾で国語をやっている生徒には,時間が許せばいろんな話をしているのだが,それも週に1回,少しだけである。
毎日そういった掘り下げをする習慣がつけば,それこそ一生ものの学力になると思う。
橋本先生ほどの授業でなくても,週に何度か国語のそういった授業を受けることが学力向上の最短ルートなのかもしれない。

国語専門の塾があってもいいと思う。
学校の試験とか関係なく,いろんなことを掘り下げる。

そういう授業を売りに出してみたい気もする。


きせきの教室!

入塾すると1冊の本を渡される。

久城都城の岩石学・・・

造岩鉱物の輝石を詳しく詳しく掘り下げていく・・・

第一講:斜方輝石と単斜輝石の違い


失礼^_^;


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