[2011年10月8日]
秋田大学が教育文化学部の入学試験を、2012年度入学分から東京都内でも行うというニュース。
秋田は学力が高いといううわさ。
とにかく公教育がしっかりしているようだ。
一昨日書いたことと重なるが,学校の先生に対して各家庭が信頼しているということだと思う。
秋田に限らず,田舎の方がそういう学校での教育がしっかりしているのは,信頼されている教員は信頼に応えようとしてさらにいい仕事をするからだ。
東京をはじめとする首都圏の学生が,秋田で教育を学んでも,残念ながらきっちりとした指導ができるようにはならない。
大学で,地域社会や各家庭から信頼を得るにはどうするかという根本的なことをしっかり学べたらいいが,秋田での教育実践を表層だけ学んで,それをそのまま首都圏で実施しても文字通り机上の空論に終わる。
おそらく首都圏の親たちはそれほど学校の教師を信頼していない。
塾なども,塾の先生の人柄などは全く関係なく,進学実績のみで選んでいると思われる。
関西もやはり大手の塾は進学実績が最大の売りであるから大差ないかもしれない。
昨年にウチの塾に来られた方がおっしゃっていたが,東北からこちらに引っ越してきてびっくりしたらしい。
公立の中学校であるが,明らかに教員のやる気が違うのだ。
東北では本当にお任せしていたら,きっちりと指導してくれている感じだったのが,こっちに来たら全くホッタラカシ状態とのこと。
こちらの保護者たちはそれが当たり前と思っているので何も言わないが,東北から来たその方にとっては頭の中が?????だらけで,どうしてこんなにやる気がないのかと愕然としたらしい。
学校の教育ってそういうものなのだ。
教員だけの問題ではなく,地域社会全体の問題。
昨日も今の大阪府知事が何やら教育問題の議論をしていたが,あんな強行策をやったところで話がよけいにややこしくなるだけ。
悪くなりこそすれ,良くはならない。
大阪の教育を良くしたいのなら,もっと腰を据えてしっかりやらないとダメだ。
拙速な政策は勘弁して欲しいと思う。
おそらく5年もしないうちに大阪の公教育は崩壊し,営利主義の塾がますます蔓延るだろう。
この予想は当たると思う。
プリントアウトして保存しておいてもらいたい。
5年後に予想がはずれていることを強く望む。
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