[2011年10月25日]
成層火山。
「ああ,あの,富士山みたいな形ね。」
そう,あの富士山みたいな形の火山を成層火山として認識している人が多い。
それはそれでいいのだが・・・
よく勉強した人は覚えているかも。
「新幹線はカリアゲ」
深成岩・・・花崗岩,閃緑岩,斑れい岩
しん か(ん) せん は
火山岩・・・流紋岩,安山岩,玄武岩
か り あ げ
で,火山の形と溶岩の粘性を対応させて,
流紋岩質=溶岩ドーム 安山岩質=成層火山 玄武岩質=楯状火山
雲仙普賢岳,昭和新山 桜島,富士山 三原山,マウナロア
白色溶岩 灰色溶岩 黒色溶岩
みたいに覚えさせるのが定番だ。
が,しかし,
実は富士山が安山岩質で灰色だというのは全くのウソ。
行ったことのある人はわかると思うが,火山灰も溶岩も真っ黒。
思いっきり玄武岩質なのだ。
私はハワイの玄武岩の上も富士山の青木が原の上も歩いたことがあるが,草木の種類と量が違うだけで,地形と岩石は全く同じだった。
だから,ちゃんとした学者の書いた教科書には富士山を例に挙げるのは避けていて,桜島などを例にしている。
ところが,素人の中学の先生のプリントや塾用の教材会社の出版物には富士山=安山岩と思わせるようなモノが少なからずある。
真実よりも教えやすさを優先する?
ウソも方便?
教えやすさよりも,どうしてそうなるのかを考えるのが理科の面白いところなのになあ・・・
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