[2011年10月27日]
好評をいただいているここだけのひみつシリーズ。
(リサーチも何もしてませんが)
今日は南中のひみつ。
そう,私がソフトテニスの指導に行っていた中学では,他人には絶対に漏らしてはいけない○○がある。
ってか,それは茨木南中学でしょ!
失礼しました。地学ネタで南中といえば,天体の高度が最も高くなるときのこと。
世間で信じられているのは,太陽は昼の12時に南中する。
本当にそうか?
実はコレがほとんどウソなのだ。
ほとんどというのは,全くの正午に南中する日もあるということ。
地球は太陽の周りを等速で円運動しているのではないのと,地軸の傾きによる季節変化の2つの要因で,南中してから南中するまでの時間は一定ではない。
だから,それを1年間平均するとちょうど24時間になるようにしてある。
正午に南中するとされているのは実際の太陽ではなく,1年間平均して等速で動く「平均太陽」という架空のものなのだ。
実際の太陽の南中時刻と平均太陽のそれとの差を「均時差」といい,これも高校の地学で学ぶ。
知っての通り,高校で地学を学ぶ人口は非常に少ないので,世間では正午に実際の太陽が南中していると思う人がかなり多いはずだ。
さらに,方位磁石で南の方角を決めようものなら偏角の分もずれてハチャメチャになってしまう。
ここで均時差のグラフに登場してもらう。
見てのとおり,グニャグニャしているのは,地球の公転軌道が楕円であることと地軸の傾斜の影響による。
これらは共に正弦関数的であるので,それらを合成するとピークが2つあるような変な関数になるのだ。
縦軸の単位は分なので,プラスマイナス最大で約15分くらいずれることになる。
均時差が0になるのが年に4回ある。
今日は10月27日=My Birthday!
なので,均時差が非常に大きい日だから正午に南中する太陽は拝めない。
さて,さらなる衝撃的事実がある。
この均時差はもちろん日本標準時を元にしている。
ご存知のように基準は東経135度の明石である。
大阪はそれほど離れていないので問題ないが,東京はどうだろう。
だいたい500kmも明石から離れてしまうと,太陽の出没時刻が20分くらいずれてしまう。
すると均時差の15分を越えてしまうので,そもそも東京では正午に南中する日は1年間を通じて1回もないのだ。
日本の首都である東京の子供たちは太陽が正午に南中すると教えられているにもかかわらず,そんな太陽を1度も拝めないとは・・・
そういうわけだから,大阪を首都にして,少なくとも年に4回くらいは正午に南中する太陽を見られるようにするのもいいかもしれない。
これも都構想に入っている?
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