[2011年10月28日]
低気圧の右の方に伸びる前線が温暖前線。
左の方に伸びるのは寒冷前線。
それくらいは知ってる?
さて,こんな図で説明されたことがあるだろう。
この図,実はかなりウソというか,あり得ないくらい誇張されているのだ。
実際に温暖前線がある場所=前線面が地表と接する場所が福岡にあるとき,関東の上空で巻雲があったりする。
1000km離れていて5km上空に前線面があるような傾き。
200分の1かそれより小さいのが一般的な傾きなのだ。
上図は20度くらいに描いてあるが(私が描いた・・・)実際の傾きはこれよりもずーーーーーーっと小さいのだ。
tanθ=0.005だとθ=0.3度
この本当の傾きで描いたら何が何だかわからなくなるから便宜的に誇張して描いているのだ。
ところが,おそらく中学の理科の先生の大半は実際にもこんなものだと思って教えている。
ウソだと思ったら,「実際の通りの傾きで描いて下さい」と頼んでみたらいい。怪訝な顔をされるだろう。
まあ,これは教える時には誇張するしかないので,ウソも方便となるが,本当の傾きを知っていている教師が頃合いをみて「実はね。」とやるといい授業になるかもしれない。
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