[2011年11月6日]
錦織くんが世界1位に勝った!
まさに本物の集中ができていたにちがいない。
さて,ここから本題。
集中して勉強するとはどういうことか。
その設問だけじーっと見ていてもなかなか答えが見つからないこともある。
実は問題文に前振りしてあったり,前問の答えを流用してすぐに答えが出せることも多い。
というか,普通はそういう風に問題はつくってある。
大問1つは文脈を持っているのだ。
問題全体の流れを無視して解くと方向違いの解答になったりする。
1点に収束していくような志向の集中は考えを硬直化させてむしろおかしな解答を生んでしまう。
本物の役に立つ集中は意識が外に向いていて,必要な情報をそこから適宜取り入れられるような状態なのだ。
時間に対する感覚も重要だ。
「ああ,時間が足りなかった〜」
とはよく聞くセリフだ。
しかしこれは時間が足りないのではなく,時間配分を間違えたのだろう。
あるいは時間内に解けるような練習が足りなかったのだろう。
多くの試験では満点を取る必要はない。
今の自分の力で取れる最高の点数を獲得することが重要なのだ。
最高の結果で不合格ならあきらめもつくが,時間配分を間違えたのならもったいない。
解けもしない難問に時間を費やして,丁寧にやれば確実に点数がもらえる設問に手をつけないなど,受験生はその手の失敗をして不合格になっていく。
そういう要因はすべて集中力にあると思う。
目の前の解いている問題に没頭しすぎて周囲の状況が見えなくなるのだ。時間がかかりすぎているとか,もっと点数の取りやすい問題が残っているとかを把握しながら解くという状態をつくれるようにならないといけない。こういうのは普段からそういう意識で過ごしていないと試験の時だけうまくやることはできないものだ。
そういう本物の集中ということ意識してあと数か月過ごすのとそうでないのとで合否が分かれるかもしれない。
ウチの塾では単に勉強の内容を解説するとかでなく,そういう意識の持ちかたのアドバイスもしている。
むしろ,これからの時期はそのアドバイスだけでもよいくらいに思っている。
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