[2011年11月8日]
今朝いつものように暗いうちに家を出た。
空を見るのが習慣になっている。
眩暈がした。
いや,ちがう。
いつもと違いすぎるので変な感じ。
そんな所にあるはずのない形の星座?
1等星が3つ並んでいる!
オリオン座?
それと間違うはずがない。
横に並んでいるのではなく正三角形。
冬の大三角?
いやいや,大きさが全く違うし。
そもそも,シリウスはもっと西に傾いている。
眩暈が・・・
いや,そのうちの2つの星が南へ動いている。
なんだ,人工衛星か・・・
???
2つ並んだ人工衛星???
いや,他にも南へ動いている星が・・・
地球の自転方向が変わったのか?
そんな慣性力は感じなかったが・・・
と,こんなことを1秒くらいの間に考えて冷静に見てみた。
すると3つのうちの1つがどうやら人工衛星で,それが最も明るかったので止まっていると見えてしまい,他の星が動いているように錯覚したようだ。
人工衛星は北へ向かって動いているから,他の星が南へ動いているように見えた。
よかった,天変地異ではなかった。(^o^)
しかし,2つの1等星が並んでいるのはふたご座のカストルとポルックスの距離より近いし,ちょっとびっくりした。
2つの星の正体は火星とレグルスだ。
ここ数日は曇っていて見えなかったが,ちょっと見ぬ間に火星がかなり移動してレグルスに接近。明るさも増したようだ。
今朝はそこにたまたま明るい人工衛星(1等星になるのはめずらしい)が接近していたところをたまたま目撃してしまったのだ。
いつもなら1.4等星のレグルスがポツッと光っているだけの場所にレグルスよりやや明るい来客が2つもあったので,すごい違和感があって,しかも1つは動いているので眩暈がした感じになったわけ。
人工衛星が普通に肉眼で見られることを知らない人が多い。
今朝のように1等級になるのはめずらしいが,2〜3等くらいのなら日の出前や日没後に空の暗いところで見ていたら必ず見えるものだ。星が動いていくように見えるのは初めて見る人にはとても興味深く楽しめると思うのでぜひチャレンジしてみてはどうだろうか。
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