[2011年11月26日]
大阪の学力状況調査の結果を高槻市の広報が自慢げに取り上げている。
英語の得点が府平均よりも5ポイントも上回っていたからだ。
どうやら英語の授業でスピーチさせたりするなど,取り組みの成果が出たといえそうだ。
一方で,中学校ごとの格差については何も情報がない。
同じ高槻市でも上位の中学は府平均より10ポイント上回っていて,下位の中学は平均程度の可能性もある。
今後はそういった地域差を無くす方向の取り組みも必要だろう。
だがこれはカンタンにはいかない。
その地域の雰囲気のようなものがあって,やはり熱心な親御さんが多く居住しているかどうかが大きいのだ。
熱心な親御さんは学校だけでなく塾にも通わせて学力をつけさせる。
そういうことは大手塾も知っていて,学力の高い校区に大手塾が進出し,さらに通いやすくなるというわけ。
実は府の学力調査は市や校区ごとの塾のレベルを反映しているのかもしれないとさえ思ってしまう。
とはいえ,冒頭の高槻市の英語教育は評価できる。
5ポイント高いというのは市全体で取り組まないと実現不可能な数値だ。
今後も公立だからこそできる全体的な取り組みで生徒の学力向上を実現していって欲しいものだ。
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