[2011年12月14日]
中3生が各学校で私学受験のための懇談をしている。
受験校は担任が決めるのではなく生徒本人とご家庭が決めるのだという基本を確認しておきたい。
A高校は「無理です」からB高校かC高校に考え直すように言われてくる。
私が見ると今から頑張ったら十分に合格可能なのにである。
A高校を受験すべきだ。
もしもダメでも1.5次入試などを活用すればよい。
ウチの塾生には担任がダメと言っても受けるように勧めたりする。
もっとも合格可能性が皆無であれば勧めたりはしないが,十分に勝算ありなのだから。
去年もそういう生徒が2名,しっかりと合格を勝ち取った。
もしもウチの塾でアドバイスしなかったらもう1つか2つ下位の高校に行っているはずだ。
こわい話だ。
そんな中で,ある生徒の評定でもっと恐ろしいことがあった。
その生徒,ウチの塾では理科がトップなくらいよくできる。
なのに理科の評定が低い。
で,過去の平均点と本人の取った点数を教えてもらった。
計算するとだいたいの評定がわかるのだ。
やはりおかしい。
あと2ランク上のゾーンにいるはずだ。
「きっと先生が付け間違っていると思います」と保護者に伝えた。
今日,その保護者の方が来て報告を受けた。
「やっぱり付け間違ってたらしく,えらいさんが家に謝罪に来た」とのこと。
ドンピシャ!はじめの提示より2ランク上だったそうだ。
これってとんでもなく恐ろしいこと。
だって,私が計算して指摘しなかったらそのままになっていたのでは?
生徒の進路を左右する評定が1でも違っていたら,そのために将来が変わってくる可能性がある。
この生徒は最終評定でなかったからよかった。
ウチの塾に来ていたからよかった。
でもおそらく他に大勢の間違いが見過ごされて来たはずだ。
そしてこれからも。
この件は担当の先生だけの責任ではない。
評定ごとに人数が決まっているのだから,出てきた評定を元にもう一度人数のチェックをすべきなのだ。
学校の責任なのだ。
それをしていなかったことが明らかになったわけだ。
仮に人数チェックをしていたらもっとヤバイ。
その生徒の代わりに評定が高くついていた生徒がいることになる。
公立中学の成績処理はこんなもの。
消えた年金とかで公務員の仕事に不安を抱いている人も多い。
学校の先生も公務員であり,年金事務所と大差ない仕事をしているとすれば本当に恐ろしいではないか。
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